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建設経済新聞社
2026/01/23

【京都】山科のラクトBに山科図書館移転 整備・運営にDBO方式導入 設計・改修費に25億円見込む

 京都市は、山科区の元ラクト健康・文化館に山科図書館を移転し、市の図書館と子どもの屋内遊び場を中心とした公共施設として整備する計画で、DBO方式(設計・整備・管理運営の一括発注方式)を導入する予定。
 「山科図書館の移転・機能充実と大型の子どもの屋内遊び場の併設」(図書館等複合施設への改修)として計画しているもので、「(仮称)山科駅前遊びと学びの拠点複合施設の整備・運営構想作成及び民間活力導入可能性調査業務委託」について、公募型プロポーザルで日本総合研究所大阪本社(大阪市西区)に決め、検討を進めている。
 建設局は1月22日に現時点での考え方を市会まちづくり委員会に報告した。
 図書館機能と屋内遊び場機能を一体的に整備・運営し、市民の利用シーンを「静・穏から動・賑」、「動・賑から静・穏」とゆるやかなグラデーションとなる機能配置となるよう、遊びと学びをつなぐ交流共創エリアを設ける。また、定期的に入れ替えを行う企画遊具や、交流共創エリアのレイアウトを随時見直すなど、絶えず変化し続ける空間づくりを目指す。
 図書館は「学び(集中)エリア」として、テーマに応じた書架・閲覧席、自習室、コワーキングスペース、閉架書庫、倉庫等、屋内遊び場は「遊びエリア」として、常設遊具、企画遊具、育児相談機能、絵本・児童書を手に取れる多様なライブラリーを配置。その間の「交流共創エリア」はラウンジカフェ、スタンドテーブル、多目的交流スペース、キッズスペース、事務室兼ディレクター機能を配置し、学びと遊びをつなぐ。
 図書館機能を除くサービスについて、施設を安定的に運営していく観点から一定の利用料の負担を求めることを検討している。
 施設の設計・整備・管理運営は、民間のノウハウを活用することが望ましいとし、書架・遊具を含めた施設機能の諸配置や各機能を連関させる内装デザイン等は設計段階から将来の管理運営を見据えたものとすることが望ましいとした。
 また、事業者へのサウンディング調査では、設計・管理運営に加え、整備も一体的に行うことが望ましいとの回答が多数を占めたことを明らかにした。
 これらを踏まえつつ、VFMの簡易評価を行った結果、現時点ではDBO方式が経済性の点でも最も優れる方式となっていることから、同方式を導入する予定。
 概算事業費は約49億6000万円と算出。内訳は設計・改修費に約25億円、管理・運営費に約24億6000万円(15年間の運営費)。
 概算スケジュールとしては、令和8年度に設計・整備・管理運営を一括で担う民間事業者の公募及び選定に向けた準備(要求水準書・実施方針の作成等)、9年度に民間事業者の公募・選定、契約締結、10〜11年度に設計・施設整備、12年度に施設の活用開始を予定。
 今後は、民間活力導入可能性調査の精査を進めるとともに、市民や有識者、事業者からの意見も参考に、令和7年度末までに整備構想としてまとめる考え。
 対象施設は山科駅前の元ラクト健康・文化館(山科区竹鼻ノ街道町91)で、施設のある建物の名称はラクトB(5階1367・07u、6階1172・09uの計2539・16u)。