西和賀町は、子育て支援機能の役割を果たす(仮称)町保健センターの建設を計画。基本・実施設計を木村設計A・Tが進めており、基本設計がまとまったことから23日に概要を公表した。建設場所は、同町沢内字大野の西和賀さわうち病院東側隣接地で木造2階建て延べ970・53平方bを想定。26年度第1四半期中に実施設計を完了させ、年度内に着工し、2カ年計画で建設を進め、27年度内の完成を目指す。
町は、公募型プロポーザルで「(仮称)西和賀町保健センター建設基本・実施設計」を公募し、昨年8月に木村設計A・Tと契約を結んだ。基本設計に当たっては、24年度に策定した「西和賀町保健・子育て・包括支援拠点施設建設基本構想」や「同基本計画」の考え方などを踏まえ検討を重ねてきた。このほど、基本設計が完了したことから、概要を公表した。
基本設計によると、工事名称は(仮称)西和賀町保健センター建設工事で、建設場所は同町沢内字大野13地割3番12。西和賀さわうち病院の東側隣接地に位置する。主要用途は、市町村保険センター、庁舎他複合施設(子育て支援、地域包括支援、こども家庭)となっている。施設は木造2階建て延べ970・53平方bを想定している。
配置計画を見ると、除雪が容易になるように建物周辺は段差のない十分な通路幅を確保する考え。動線計画では、職員や医師らが病院と計画建物を往来する距離が短くなるように計画。検診受付後に回廊を通り、夏の暑さや雨天時など天候に左右されず検診車での検診を受けられる計画としている。
さらに、自動車は従来通り一方通行で利用し、除雪車が四つの雪捨て場に効率的に除雪できるように計画建物を配置している。
施設内の1階には、検診室や交流ホール、子育て支援、地域包括支援、相談室を配置。2階には、町健康福祉課、栄養指導室、相談室を設ける。静かな療養空間として奥まった位置に産後ケアを配置する。
交流ホールでは、多世代が交流できるように建物中心に配置。検診室は、動線分離と感染症対策で安全を確保し、乳幼児や保護者に配慮した設備を完備。検査や診察を連動させ検査・診察の効率化を図る。
施設そのものは、将来の拡張性と景観に配慮。全方位的な施設デザイン(四方正面)としている。将来的な東側敷地の開発や駐車場の整備を見据え、回廊を配置することで「裏側」を作らないデザインを実現。どこから見ても「表側」として機能し、将来の変化に強い計画としている。
使用部材計画では、地域の森林資源の有効活用と地産地消を推進するため、主要構造部に町産材を積極的に導入する。一方で、積雪270aによる甚大な軸力に対応するため、適材適所の材料選定を行い、構造的安全性を担保する。
外壁は、高耐久外壁材の採用により、30〜40年間のメンテナンスを不要とし、将来的な維持管理の負担軽減を図る。二段屋根とすることで、2階大屋根からの直下落雪を防ぐ緩衝地帯となり、歩行者と建物外構の安全を守るようになっている。
機械設備計画では、基本方針として機能性や居住性、安全性、経済性、環境性に配慮。空調設備は、空気熱源ヒートポンプ方式の採用を見込む。
今後のスケジュールを見ると、現在は実施設計を進めており、26年度第1四半期中の完了を目指す。同年度から本体工事に入り、2カ年計画で工事を進め、27年度内の完成を目指す。建設費用は、基本計画の段階で約10億円と見込んでいる。
提供:日刊岩手建設工業新聞