京都市は26日、市立洛北中学校新校舎増築計画について、10m高度地区・風致地区の高さ規制を超える建物を計画していることから、市景観審査会で事前協議した。
洛北中学校(左京区岩倉忠在地町823)において、生徒数の増加等で必要教室等の不足が見込まれることから新校舎棟の増築を計画しているもの。増築により普通教室は25室から29室に増設する。
当初は、武道場を解体した跡地に新校舎棟を増築する計画だったが、現在のテニスコート部分に新校舎棟を増築した上で、武道場を解体し跡地にテニスコートを整備する計画に変更する。
増築する新校舎棟(管理棟)はRC造一部S造4階建、延1625・99u(建築面積603・61u)で最高高さは14・90m。
1階に昇降口、図書室等、2階に職員室、校長室、事務室、男子職員更衣室、女子職員更衣室、職員男子便所、職員女子便所、印刷室等、3階に多目的ホール、男子便所、女子便所、車いす便所、室外機置場等、4階に男子便所、女子便所等を配置する。
新校舎棟と北校舎を接続する渡り廊下棟はS造3階建、延78・38u(建築面積39・19u)で最高高さは10・80m。
本館棟南側に設置する給食搬入路上屋はS造平屋建、51・41u。
新校舎棟にはエレベーター(20人乗り、かご内法1300×2300)を設置しバリアフリー動線を確保する。現在2ヵ所に分かれている職員室は、新校舎棟2階に配置し、職員共用エリアを集約する。新校舎棟には昇降口を新設し、既存校舎を含めて、完全二足制とする。
岩倉盆地の風致景観にふさわしい形態・意匠を目指す。屋根・外壁等は風致基準を遵守することに努め、色彩および素材に配慮する。屋根は勾配屋根又は勾配屋根に見えるようなものとする。
図書室を現状よりも拡大(現状の約1万7000冊から2万冊以上)、開放的な図書室として整備する。
解体する武道場の代替となるよう多目的ホールを整備、多用途での利用に対応できるよう天井高さを確保する。
トイレの増設も図り、本館のトイレ不足の解消も図る。
新校舎棟は「ZEB Ready相当」とし、屋根には太陽光パネルを設置、高効率タイプの照明や空調機器の採用、Low−e複層ガラスの採用を行う。
このほか、正門及び西門、花壇の整備、桜の植樹を実施。また正門付近の壁面後退をすることで、生徒の登下校時の安全確保を図る。
敷地西側は、現況のグリーンベルトを可能な限り残し、新たなテニスコート前の通り沿いに新たに樹木を配置する。
植栽計画によると、高木は伐採10本、新植44本、低木は伐採26本、新植68本を予定。
新校舎棟増築と併せて既存校舎内で配置替えと内部改修を実施する。
解体する武道場は昭和34年築のRC造一部S造平屋建、延420・96u(建築面積463・63u)で最高高さは10・07m。物置4(S造平屋建、3・30u)及び物置5(S造平屋建、2・16u)も解体する。
「京都市立洛北中学校校舎増築その他工事設計業務委託ただし、建築及び設備工事基本設計・実施設計業務委託」について、公募型簡易プロポーザル(一般公募方式)により、三宅建築事務所(京都市左京区)を受託候補者に選定した。