さいたま市(清水勇人市長)は1月30日、2026年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度比1・8%増となる7160億円、特別会計と企業会計を含めた場合は同2・9%増の約1兆2000億円を編成。一般会計、全会計予算総額ともに過去最大の予算規模となった。新庁舎整備を始めとする複数の大型事業を着実に進展させるほか、口腔保健センターの本体工事費などを確保。また、中央区役所周辺再整備事業の再公告に向けて債務負担行為を再設定している。
予算案では、市政における4本の柱として▽災害に強く安心・安全な都市への対策強化=総額139億85万9000円▽未来のまちを拓く市らしさの深化=総額384億4976万1000円▽誰一人取り残さない地域共生社会の実現=総額278億5350万5000円▽DXと共創によるまちづくり推進=総額195億1944万7000円――を打ち立てる。
災害対策の面では、次期消防緊急情報システム(指令・情報)整備費として32億187万7000円を27年度までの債務負担行為として設定。施工監理業務委託費2381万5000円も債務負担とした。消防力整備計画に基づいた体制強化には、2件の分団車庫改築設計費を継続費とする。さらに治水安全度を向上させる準用河川整備推進などの費用も充当した。
さいたまセントラルパーク整備に当たっては総額19億8372万3000円を確保した格好。27年度までの債務負担行為として次期整備地区基本設計費8761万5000円も編成している。
市の都市基盤整備に当たっては複数の大型プロジェクトが進行中。新都心エリアへの移転整備を計画している新庁舎については、民間機能導入に向けた公募要件整理などの支援業務費1961万3000円を債務負担行為とした。
また、新都心エリアで新庁舎整備を見据えたまちづくり検討も進展させる考え。新都心歩行者デッキ実施設計費1億2600万円を債務負担行為として措置する。
再公告を狙う「中央区役所周辺の公共施設再編事業」は、事業費556億3514万9000円を49年度までの債務負担行為として組み込んだ。
さらに、地下鉄7号線延伸事業に係る環境影響評価業務費3億7856万5000円、中間駅周辺地区土地区画整理事業に係る環境影響評価業務費2億458万9000円を、ともに27〜29年度の債務負担行為として設定した。
与野体育館の移転再整備に当たっては基本計画策定へ取り掛かる見込みだ。策定支援業務委託費1543万3000円を26〜27年度の債務負担行為として確保している地域共生社会の実現については、建設関係では学校トイレ洋式化を前倒しで実施するため総額4億円を措置している。DXの推進では窓口のオンライン化や路線バス自動運転化の実証実験費などを盛り込んだ。
主要な工事費としてはそのほか、口腔保健センターの本体工事費として3カ年継続費26億9821万円を編成。内訳は26年度が5億9306万2000円、27年度は12億9514万円、28年度が8億1000万8000円となっている。
学校関係では、大宮北中学校の校舎改築工事費として2カ年継続費11億3968万5000円、大戸小プール改修には2カ年継続費1億8773万円を充てる見通しだ。
今後の工事に向けて、記念総合体育館予防保全実施設計費1億2995万3000円、市民医療センター空調設備等改修設計費6568万1000円、東楽園附属グラウンド整備設計費3626万7000円なども継続費に設定している。
普通建設事業費としては、前年度比24・5%減となる約693億円を執行していく見込み。
一般会計以外では、水道事業会計で北部水道庁舎営業所庁舎・工務課棟の中規模修繕を4カ年継続費9億9759万円に定める。また、尾間木配水場および南部配水場の配水ポンプインバータ盤更新、上大久保中学校非常用災害用井戸更新などの工事費をそれぞれ3カ年継続費とする。
下水道事業会計では、新川雨水8号幹線整備事業に6カ年継続費88億4800万円を充てる。26年度に2000万円、27〜30年度はそれぞれ20億円、31年度には8億2800万円を割り当てる。
東岩槻第3雨水幹線整備事業には4カ年継続費50億円を充当する格好。内訳が26年度2000万円、27年度13億8000万円、28年度30億円、29年度6億円となる。また宮原ポンプ場ほか2施設の再構築事業には2カ年継続費7億3000万円を充当している。
提供:埼玉建設新聞