県消防課は、消防学校(鴻巣市袋30)の再整備について、新たに震災訓練施設や実火災訓練施設、山岳救助基本構想では、基本方針を「消防学校を核とした災害対応能力の強化とジェンダー視点に立った学習環境の整備」とし、@DXを活用した学習環境A実災害に対応した高度な技術の習得Bジェンダー視点に立った学習環境―の3本柱を念頭に再整備を進めていく。
再整備を検討する施設は▽屋内訓練場(2階建て)▽訓練塔(8階建て)▽水難救助訓練場(平屋)▽校舎棟(3階建て)▽厚生棟(平屋)▽宿舎棟(3階建て)▽資料談話室棟(平屋)▽食堂棟(平屋)▽洗濯棟(平屋)▽車庫bPおよびbQ(平屋)―。一方で、検討しない施設は専科教育棟(2階建て)、資機材倉庫(2階建て)、建物火災訓練棟(2階建て)となる。
新たな訓練施設として想定していものは震災訓練、山岳救助訓練、救急実習室。また、水難救助訓練施設と全天候型屋内訓練施設は機能の強化を行う。高層訓練塔複合訓練施設においては、実火災訓練施設、竪坑・横坑訓練施設を新設、濃煙熱気訓練室を強化させる。
震災訓練施設は、鉄骨枠組やコンクリートスラブを複数配置し、車両等を埋めることができる盛り土を設置する。
山岳救助訓練の整備イメージは、45〜60度傾斜モルタル擬岩造作斜面を整備するほか、斜面(上〜下)棚、支持物、支点金具の設置や山岳傾斜地(法面、崖)を模した人工壁をもうけることなどを掲げている。
救急実習室においては、救急車の乗り入れスペースや、実習室前に救急車が停車可能な屋根付きのスペースなどの整備を見込む。なお、全天候型屋内訓練場に併設を想定している。
生活施設は個室を想定、同じフロアに共有スペースを設ける。また、男女でエリアを分けて整備するが、男女どちらにも変更可能な構造とすることを掲げた。
教育施設では、DXのための通信環境を整備。また、女性、性的マイノリティに配慮した誰もが快適に学習できる環境を構築する。なお、整備場所については、敷地面積を有効に活用するため、全面的な建て替えや改修を含めた教育訓練施設全体の検討を進めることとしている。
消防学校の再整備は、施設設置から47年を経過し使用できない施設もあるほか▽実災害に対応した訓練施設が不十分▽寮室が狭小であり個室ではない▽女性、性的マイノリティに配慮した誰もが快適に学習できる環境が必要▽定員280人を超える入校者数が見込まれる―などの課題に対処するとともに、教育訓練の充実強化などを背景として計画された。
提供:埼玉建設新聞