彦根市は、仏生寺町地先の利用されていない農業用ため池「匿谷池(かくれたにいけ)」でため池機能を廃止する廃池工事を26年度発注する意向。25年度は委託中の廃池工事に係る測量設計業務を3月にもまとめ、26年度当初予算で事業費措置し現時点では土木工種となる見通しの廃池工事をなるべく早期に1本で発注・着工し施工を進め、廃池に伴う水路整備の規模によるが26年度中の完了を目指している。
25年度は、当初予算で新規措置した農地防災ため池等整備事業(ため池)費999万9千円を財源に、匿谷池廃止測量設計業務をキタイ設計彦根営業所(彦根市)に委託し(25年7月28日開札)、農業用水として利用の無いため池1池を廃止するための測量設計業務を3月6日までの期間で進めている。
「匿谷池」(彦根市仏生寺町地先)は、農業用水の確保を目的に谷をせき止めて築造され、利水はもとより動植物の生息・生育環境としての役割を担っている。池の規模は堤長50b、堤高11b、貯水量約1万8000立方bで築造時期は不明。仏生寺町自治会と荘厳寺町が維持管理を行ってきたが、農業利用が無くなったため地元からの要望を受け周辺地域の人的被害を防止するため、市で廃池整備が行われることとなった。
18年3月作成の「彦根市ため池ハザードマップ」には「匿谷池」も盛り込まれ、老朽化がみられ、施設の耐用能力を超える大雨や大規模な地震が発生した場合、堤防が損傷を受け決壊に至る可能性があり、万一ため池が決壊した場合、池の下流には短時間で大量の水が押し寄せる危険性を指摘。ハザードマップにおけるはん濫シミュレーションでは、匿谷池のごく近くの範囲では浸水深5b以上、次いで「札乃辻橋」周辺区域で建物2階の軒下まで水に浸かる浸水深2〜5b未満、次いで建物1階の軒下まで浸かる浸水深1〜2b未満を示している。
提供:滋賀産業新聞