宮古市は6日、26年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は367億7900万円となり、前年度当初比(以下同)で18億7900万円増額の、率にして5・4%増となった。普通建設事業費は35億121万円の6・7%減。八木沢・宮古短大駅の機能強化や市民文化会館改修など大型事業の終了が響いた。主要事業では25年度から続く旧キャトルの建物解体事業に4億4922万5000円、産業用地の確保に向け市道を新設する、(仮称)寺ケ沢中谷地線道路整備事業に3億1080万円を盛り込んだ。
26年度当初予算案は、@地域産業の振興Aひと・地域を育てる環境の充実Bにぎわいのある中心市街地の形成C地域脱炭素の実現と地域内経済循環の拡大D積極的、効率的な行財政運営―を重点事業として予算を編成。「みんなで創る宮古の未来」の考えの下、事業の見直しによる一般財源の抑制、さらに自主財源の確保に向けた取り組みにより、新たに投資できる財源を生み出すことを基本方針としている。
一般会計と特別会計、公営企業会計を合わせた総額は559億3735万6000円で、5・0%増となった。
一般会計の主な歳入を見ると、自主財源の市税は55億7603万6000円で2・9%増。主な依存財源の地方交付税は127億800万円の3・6%増、国庫支出金は50億4900万6000円の1・8%増、県支出金は21億9444万5000円の1・4%増など。市債は24億4570万円で3・7%減となった。
目的別歳出の主なものは、土木費が33億1291万7000円の1・5%増、農林水産業費が18億7781万6000円の12・2%増、教育費が37億778万1000円の2・6%増、総務費が67億4911万4000円の19・4%増など。
性質別歳出では義務的経費の人件費が64億2365万1000円の1・5%増。投資的経費を構成する普通建設事業費は35億121万円の6・7%減で、うち補助事業費は22億2100万3000円の6・4%減、単独事業費は11億5438万7000円の7・3%減、国直轄・県営事業負担金が1億2582万円の8・3%減となった。
予算案の重点事業のうち@では、クルーズ船寄港を活かした地域産業活性化に6681万円、企業誘致の推進・企業立地の支援に8417万円、スポーツ環境の整備に1734万3000円などを措置。Aでは子育て環境の充実に5億4464万円などを盛り込んだ。
Bでは、旧キャトル店舗の建物解体に4億4922万5000円を計上。宮古駅前エリアの再整備に向けては3057万円を措置し、中心市街地の空き店舗を活用した社会実験や、宮古駅前エリア再整備に向けた事前調査、市と協働してまちづくりを担うプレイヤーの発掘などに取り組んでいく。このほか、事業承継や新規創業の支援に450万円も充てている。
Cでは、創エネ(再エネ)、蓄エネの導入拡大に2億5800万円、省エネ化の推進に3080万円を計上している。
このほか主要事業を見ると、道路関係では道路施設等長寿命化修繕事業に2億7236万5000円、街灯・道路照明LED化に5610万円を措置。主な道路改良事業では(仮称)寺ケ沢中谷地線道路整備事業に3億1080万円を計上した。宮古短大南側に官民協働で産業用地を確保するため、市道岸ノ前ラントノ沢線に接続予定のアクセス道路を新設する。このほか、崎山松月線道路改良事業に4000万円、松山線道路改良事業に6697万5000円、和井内地区道路改良事業に3300万円、閉伊川水門取付道路整備事業負担金には7000万円などを充てている。
河川環境整備事業には浚渫や護岸改修などに2620万円、浸水対策事業では対策工事などに7769万4000円を計上した。
漁港整備事業の3億810万円内には小堀内(摂待)漁港防波堤かさ上げ工事に1億4800万円、石浜漁港防波堤かさ上げ工事にも同額の1億4800万円を措置した。
小中学校改修事業には1億3060万円を計上。宮古小学校ほか2校の照明LED化工事や、磯鶏小学校大規模改修工事実施設計などを盛り込んだ。
公営住宅改修等事業には市営西ケ丘団地住宅4号棟・集会所外壁改修工事に9700万円、保育所等整備事業には小山田保育所外壁等改修工事などに7250万円、津波避難対策緊急事業には田老地区と鍬ケ崎地区の避難路実施設計に1400万円を措置した。
このほか、リバーパークにいさと施設改修事業には受変電設備等改修工事などに1億580万円、グリーンピア三陸みやこ改修事業には設備修繕工事に3120万円、浄土ケ浜マリンハウス前の船揚場改修事業には2000万円を計上した。
提供:
日刊岩手建設工業新聞