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建設経済新聞社
2026/02/10

【京都】これからの京都に必要な図書館 グランドデザイン策定へ

 京都市教育委員会は、新しい図書館構想に向けたグランドデザインを令和8年度に策定する。
 市は、令和7年度末に策定した新京都戦略において、公共空間をまちに開く〈パブリック「テラス」プロジェクト〉をリーディング・プロジェクトに位置付け、図書館の多機能化・サードプレイス(第三の居場所)化を掲げている。
 一方で、現在の京都市図書館は、狭隘かつ古い造りで、座席にも余裕がなく、特に中央図書館(中京区)の施設規模は政令市の中で最小、加えて20館のうち13館が築年数30年を超えるなど、図書館をサードプレイスとするためには様々な課題がある。また利用者登録率は23・8%と市民の1/4未満にとどまり、利用は高齢者や子育て世代に偏っている状況。
 これらの課題解決に向けた取組の一つとして、令和7年度に、1stステージとして、無作為抽出した市民を対象にした市民意識調査や、社会実験として図書館に組み立て式の家具などを用いたPOP−UP空間を創出し効果検証を行う事業として「POP−UPLIBRARY KYOTO &BOOKS」を実施するなどし、市民ニーズの把握に努めた。
 中央図書館では、ピロティに1日限定のPOP−UP空間を設け、キッチンカーを配置。イベント参加者や司書による図書館周辺のおすすめ場所をまとめた近隣マップを作成し、周辺の新たな魅力発見につなげるなどの取組を行った《=写真》。
 新しい図書館構想に向けた「つながる。LIB×LAB(リブ・ラボ)プロジェクト」2ndステージとして、令和8年度当初予算案には2220万円を新規計上した。
 図書館パブリック「テラス」グランドデザイン(仮)策定事業に取り組む。京都市図書館が将来にわたって市民の知的インフラとしての役割を果たすとともに、サードプレイス(第三の居場所)・フォースプレイス(第四の居場所)として、多様な市民のニーズに応えられるよう、1stステージの効果検証も活かしながら、大学図書館や私設図書館、まちライブラリーや子ども文庫の他、他の文化施設や公共空間との連携や、これからの京都に必要な図書館の在り方、さらには図書館と複合化すべき要素などについての概要をまとめ、グランドデザインとして策定する。
 このグランドデザインは、新京都戦略のリーディングプロジェクトの一つである、公共空間をまちに開くパブリック「テラス」プロジェクトにおける公共空間の在り方を議論するための素地にもなるもの。
 また、サードプレイスプランの実施として、公共空間をまちに開くパブリック「テラス」プロジェクトを着実に推進していくため、令和7年度の試行実施で得た市民ニーズや新しい図書館の可能性を踏まえ、各図書館の特色も活かしながら、居心地の良い空間づくりを進める。