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北陸工業新聞社
2026/02/13

【富山】27年度に大規模修繕/帆船海王丸、概算11億円余/県第3回検討委

 富山県の第3回帆船海王丸保存活用検討委員会(委員長・国枝佳明富山高等専門学校長)が10日、富山市の県民会館で開かれ、大規模修繕の実施方針案を取りまとめた。工事費用概算は11億7400万円で、2027年度に定期検査を受け修繕を進める。
 海王丸は建造から約96年が経過し、マストや甲板などの老朽化が進行。航行可能な「生きた船」として総帆展帆や一般公開、海洋教室を継続していくためには、27年度中に船舶安全法に基づく定期検査受検が必要となっている。冒頭、蔵堀祐一副知事が「海王丸の魅力を再発信し、新たなファンの獲得、修繕後の乗船者の一層の増加につなげていきたい。伏木富山港・海王丸財団、県、射水市が連携し、地域の理解・協力を得て、取り組んでいきたい」とあいさつ。引き続き、事務局側が実施方針案の内容を説明した。
 26年度から資材調達などの準備、27年度に上架による定期検査、修繕工事を実施し、30年の建造100周年、公開40周年を「生きた船」で迎えるとした。実施内容は、▽定期検査受検(2800万円)▽入出渠、曳船(3億7800万円)▽船体外板補修(1億9400万円▽受検関連工事/タンク内検査受検(6700万円)▽帆装艤装補修(3億6700万円)▽空調装置等改修(9000万円)▽木甲板張替工事(5000万円)−。財団が修繕を行い、県と射水市の公的資金を修繕費用に充当する。
 広報やイベントの実施、寄付金の募集に一体的に取り組むため、26年度に「海王丸大規模修繕プロジェクト実行委員会(仮称)」を設立する。海王丸パークの魅力向上に向けては、民間事業者による飲食・物販・体験コンテンツ等の導入を検討していく。
 海王丸は1930年、商船学校の大型練習船として建造。4本マストバーク型帆船で、全長97・05メートル、型幅12・95メートル、総トン数2238・40トン、総帆数29枚(面積2050平方メートル)。射水市海王町の海王丸パークで展示、一般公開している。

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