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日刊岩手建設工業新聞社
2026/02/19

【岩手】花巻市の当初予算案 骨格編成ながら過去2番目の予算規模 花南産業団地や新図書館

 花巻市は18日、26年度当初予算案の概要を発表した。一般会計の総額は、骨格予算ながら25年度当初予算に次ぐ過去2番目の581億2914万円となり、前年度当初予算と比較し、金額で4948万円、率にして0・1%減となった。普通建設事業費は65億8997万8000円で14・4%減。主な事業を見ると、第2次市まちづくり総合計画の前期アクションプランに掲げる子ども・子育て応援と花巻で暮らそうの両プロジェクトに重点的に取り組むとともに、JR花巻駅東西自由通路関連や花南産業団地、新図書館などの整備費を盛り込んだ。政策的な経費に関し小原勝市長は「前期アクションプラン掲載事業のローリングなどの検討を踏まえ、26年度早期に肉付け予算として補正予算を計上したい」との考えを示した。

 同日、市役所内で行われた定例記者会見で小原市長が概要などを説明。その中で、「これまでの市政を継承し、第2次市まちづくり総合計画前期アクションプランの分野ごとの主要な施策を計上したほか、『子ども・子育て応援プロジェクト』『花巻で暮らそうプロジェクト』に重点的に取り組む」とした。
 さらに、「まちづくりの六つの分野の主要な施策を展開するため、継続的な事業や年度当初から速やかな対応が求められる事業への取り組みや、物価の上昇を反映した」との考えを示した。
 政策的な経費については、「前期アクションプラン掲載事業のローリングなどの検討を踏まえ、26年度早期に肉付け予算として補正予算を計上したい」との方針を述べた。

 投資的経費の普通建設事業費は65億8997万8000円。内訳は、補助事業費が37億6679万7000円で4・5%増、単独事業費が28億2318万1000円で31・1%減。減額の要因として、保育施設環境整備支援事業や消防指令業務共同運用事業、庁舎設備等改修事業の減などが挙げられる。

 主な事業は継続事業が中心となっている。花南産業団地の整備に関しては8億8727万円を投入。B工区の整備が25年度内に完了することを受け、26年度にA工区で埋蔵文化財調査などを推進し、C工区で造成工事や調整池工事などを計画している。

 JR花巻駅東西自由通路等整備に6億4770万円を予算化。東
西自由通路整備で仮駅工事や用地取得などを計画し、西口駅前広場整備では約1億2000万円を投入し広場整備工事や駐車場用地取得などを進める。

 文化会館施設改修には5億5400万円を措置。施設の長寿命化に向け、受変電設備の更新や照明設備の改修、トイレの改修を継続。図書館整備には3億7268万円を計上。生涯学習の拠点として、市民ニーズに的確に対応できる機能を備えた新花巻図書館の整備に向け、基本・実施設計を行う。

 市営住宅環境改善には約1億円を投入。入居者が安心して生活できる住環境を提供するため長寿命化改修などを進めている。26年度は、市営諏訪アパートE棟と本舘アパートの改修工事などを計画している。

 安全で快適な暮らしに向けて、生活道路や橋梁の整備・長寿命化も進めていく。具体的には、生活道路整備に12億6398万円、交通安全環境整備に4億6100万円、生活道路環境改善に3億4430万円、橋梁維持に5億4672万円をそれぞれ予算化している。

 このほか、小学校施設維持に1億1718万円、中学校施設維持に2億2631万円を計上。公園整備には5926万円を措置し、公園の遊具等の施設更新や芝生整備を行う。

 学童クラブ施設整備に1760万円を予算化。矢沢地区義務教育学校の施設整備に関連して、矢沢小学校の空き教室に開設している矢沢学童クラブについて、新たな施設整備に向けた基本設計と用地取得に着手する。

 畜産競争力強化整備に5億円を予算化。畜産や酪農の収益力および生産基盤を強化するための家畜飼養管理施設などの整備に対し支援する。有害鳥獣被害対策に約1億円を措置。クマ対策として有害鳥獣対策支援員を増員するとともに、クマの生息密度調査(ヘアトラップ調査)を実施する。

 一般会計と特別会計を含めた予算規模は、814億7459万3000円で、0・1%減となっている。


提供:日刊岩手建設工業新聞