神奈川県企業庁は、2026年度当初予算案で水道事業の建設改良費に286億2205万円(25年度比3・2%増)を計上した。全国で老朽化した鋳鉄管による漏水事故が発生している状況を踏まえて策定した更新計画をもとに、緊急輸送道路下などの鋳鉄管の更新工事を進める。電気事業の建設改良費には55億5496万円(同3・6%増)を計上し、新たに柿生発電所(川崎市)の発電設備などの更新に向けた詳細設計に着手する。
老朽化した鋳鉄管の更新には115億1209万円を投じる。鋳鉄管は24年度末時点で延長459`残っており、26年度はこのうち緊急輸送道路下の管路で4`、緊急輸送道路下以外の基幹管路で2`、緊急輸送道路下以外の配水支管で33`の計39`を更新する。
国土交通省は25年4月に京都市で発生した水道管の漏水事故を受けて鋳鉄管更新計画の策定を要請しており、県も1月に計画をまとめた。緊急輸送道路下の鋳鉄管延長37`は32年度まで、緊急輸送道路以外の基幹管路30`は38年度まで、緊急輸送道路以外の配水支管392`は39年度までの更新を目指す。
県営水道の出先事務所の再編に伴う大和水道営業所(大和市)の建て替えには3億6820万円を充当。本年度の基本設計に続いて実施設計に着手するとともに、仮庁舎をリースで整備する。仮庁舎に機能を移転し、27年度から既存庁舎の解体、新庁舎の建築工事を進める予定だ。
相模ダム(相模原市)のリニューアルでは24年度に着手した「下流施設工事」に予算を確保するとともに、26年度中の契約を予定する「放流施設工事」に57億6100万円(31年度まで)の継続費を設定。老朽化したダム本体のゲートやピア(柱)を更新するための工事となる。
柿生発電所では発電設備の更新に向けた詳細設計を委託するため、3680万円の債務負担行為(26〜27年度)を設定。概算工事費は約21億円を見込んでおり、28年度の着手を予定する。
提供:建通新聞社