金沢市は、令和6年能登半島地震で甚大な液状化被害を受けた粟崎地区の迅速な復旧に向け、2025年度最終補正予算に液状化被災地区復旧事業費7億円(ほか債務負担行為7億5000万円)と、新年度当初予算に同事業費4億2649万円をそれぞれ盛り込んだ。また、液状化対策工事後、被災した道路施設などを復旧するため、当初予算に道路災害復旧事業費として2億5300万円を計上した。
粟崎地区における液状化対策工事(「地下水位低下工法」採用)などの実施にあたり、市では、先行着手した粟崎小学校周辺エリアと、八幡宮・墓地周辺エリアに分けて各種工事を順次展開し、液状化対策は28(令和10)年度末までに完了させ、水道・下水道修繕と道路復旧を含め、29年度中の全体完成を目指す。
地下水位低下工法による地下水の集排水ルートは、▽エリア(1)−1(粟崎小周辺〈上部〉)▽同(2)(粟崎八幡宮周辺)▽同(3)(粟崎墓地周辺)−が自然流下で、同(1)−2(粟崎小周辺〈下部〉)はポンプ排水により、大野川にそれぞれ流す。集排水管は市道などの地下部分に推進工法、または開削工法で布設する。
これまでに、初弾工として「粟崎地区液状化対策工事(1−1工区)」が発注され、丸善・金剛特定建設工事共同企業体で工事に取り掛かった。
村山卓市長は市議会2月定例月議会の提案説明において、「粟崎地区の迅速な復旧と、被災された方の相談支援体制を強化するため、現在、危機管理課にある被災地区復旧推進室を現地のものづくり会館に移転する」と述べ、「令和11年度中の復旧完了に向けて、粟崎小周辺の液状化対策を前倒すとともに、道路の復旧工事に着手するほか、土地の境界確定に向けた地籍再調査も明年度中の完了を目指し、スピード感を持って取り組んでいく」との考えも示した。