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建設経済新聞社
2026/03/09

【京都】次期都市計画マスタープラン素案まとめ 椥辻駅周辺で区役所庁舎再整備など

 京都市は、次期都市計画マスタープランの素案をまとめた。
 都市計画マスタープランは、都市の将来像やまちづくりの目標、方針を示し、各種都市計画(用途地域の指定や都市施設の整備、市街地開発の方針など)の根拠・基準となるもの。
 令和32年を目標年次とする次期都市計画マスタープランを策定するにあたり、都市計画審議会に都市計画マスタープラン部会を設置し検討を進めており、3月5日開催の第5回部会に素案を示した。
 次期都市計画マスタープランの構成は、[第1章]都市の将来像(「都市計画の理念」や全体的な方針となる「基本的な考え方」、目標とする「都市の将来像」を示す、[第2章]テーマ別方針(目標とする都市の将来像実現に向けた基本方針などを「活力・賑わい」「暮らし」「文化・景観」「安心・安全」の4つのテーマ別に示す)、[第3章]エリア別指針(京都基本構想においても重視している「まち柄」をいかした個性あふれる魅力的なまちづくりを進めるため、各エリアの〈まち柄〉と〈将来像〉を示す)、[第4章]実現方策(目標とする都市の将来像実現に向けた「戦略的な都市づくりの進め方」とともに、地域まちづくり構想などについて示す)−の計4章。
 主な内容をみると、第2章のテーマ別方針の「活力・賑わい」では、▽オフィス・ラボの集積、研究開発、共創の場づくり▽ものづくり産業などの集積・伝統産業等の振興▽道路ネットワークの充実や、▽商業機能等の集積など。
 「暮らし」では、▽ニーズや地域の特性に応じた住宅供給や住環境の確保▽日常生活を支える機能の適切な配置や、▽暮らしを支える公共交通の利便性向上・交通マネジメント▽ウォーカブルなまちづくりなど。
 「文化・景観」では、▽良好な景観の形成・創造▽自然の保全・活用や、▽文化・芸術のまち▽交流するまち。
 「安心・安全」では、▽建築物・インフラの防災性能の向上▽ソフト対策・被災後の復興▽レジリエンスなど。
 第3章のエリア別指針では、市域を「北部」「都心部」「東部」「南部」「西部」の5方面に区分した上で、個々のエリア別指針を示した。
 「北部」の出町柳駅〜吉田山エリア(地域中核拠点エリア含む)は〈住環境との調和の下、京都らしい学生街の雰囲気を維持しつつ、駅を中心に更なる賑わいの広がりや都市機能の集積を図るとともに、地の利をいかして附属病院を含め大学と緊密に連携するスタートアップ・ベンチャー企業の立地を進め、若い世代の挑戦を後押しする〉とした。
 北山エリアは〈京都が世界に誇る文化と憩いに包まれた交流エリアとして、文化芸術と学術の香りが漂う、品のある華やぎと賑わいが人々を惹きつけるまちを目指す〉とした。
 岡崎エリアは〈今後市営住宅の団地再生事業により生まれる将来活用地等もいかしてエリアの魅力を更に磨き高め、その魅力を周辺へと波及させる〉とした。
 西陣エリアは〈北野天満宮周辺の公的な未利用地を活用することなどにより、まちの魅力・活力を向上させる〉とした。
 北野白梅町駅周辺(地域中核拠点エリア含む)は〈駅西側の豊富な観光資源エリアと立命館大学、駅東側の伝統産業エリアの相互のポテンシャルが創造性を高めるエリアとして、住環境との調和の下、オフィスや生活利便施設、クリエイティブ産業の立地を促進し、更なる活気を創出する〉とした。
 今出川駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈歴史的な景観や緑と調和した閑静な住宅地を維持するとともに、大学との連携等により、更なる魅力を創出する〉とした。
 原谷エリアは〈住工共存の来し方を行く先へ継ぎ、ものづくりにチャレンジしたい人々を迎える場として、新たな価値が創出されるまちを目指す〉とした。
 北大路駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈便利な交通結節点である利点をいかして、住環境とも調和した、周辺からますます人々を惹きつける商業施設の立地を進め、更なる賑わいを創出する〉とした。
 楽只〜北大路通エリアは〈市営住宅の団地再生事業により生まれる将来活用地等をいかして、多様な都市機能の集積を進めることにより、地域の新たな魅力となる得る拠点を創出する〉とした。
 京北・花脊エリアは〈豊かな自然に囲まれた教育環境をいかしながら、2拠点移住やワーケーションといった新たな暮らしや働き方のニーズにも対応した環境の整備を進め、定住・移住の促進につなげる〉とした。
 「都心部」の京都駅周辺は〈国際競争力を持つ京都経済のけん引役となるオフィス・ラボ、賑わいの核となる商業施設などの都市機能の高度集積を進めるとともに、ウォーカブルで豊かな公共空間やストリートが多様な交流をうむ駅前空間を創出する〉とした。
 二条駅周辺は〈都心西部にある主要なサブゲートとなるよう、将来的な駅前広場の再編も視野に都市基盤整備を進め、それらの取組により、多様な都市機能の集積を促進し、駅周辺の魅力を更に向上させる〉とした。
 丸太町駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈良好な環境とも調和しながら、商業・業務昨日の更なる充実を図るとともに、文化庁、裁判所、府庁などから成る京都の官庁街としての風格のある拠点を形成する〉とした。
 三条駅周辺は〈商業・業務機能などの充実とともに、学校跡地や団地再生事業により生まれる将来活用地等も有効活用することにより、多様な機能が集積した賑わいと活力あふれる拠点を形成する〉とした。
 東山駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈地域の商業・業務機能の充実により、更に多くの人が行き交い、ついどこかに立ち寄りたくなるまちを目指す〉とした。
 東山エリアは〈居住環境の維持・再生、又は場所によっては適度な賑わいとの調和を図りつつ、若者から高齢者まであらゆる世代にとって安心・快適で住みよいまちを目指す〉とした。
 七条駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈多様な主体による取組の連動により、文化芸術都市・京都の新たなシンボルゾーンとして更なる魅力向上を目指す〉とした。
 梅小路エリアは〈中央卸売市場では再整備に伴い有効活用地が生み出される見込みで、特色ある既存ストックの有効活用とあわせて、クリエイティブな人材が集うこの地の特性をいかしたまちづくりを後押しする〉とした。
 「東部」の山科駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈今後更に多くの人が訪れるエリアとなるポテンシャルをいかし、宿泊機能をはじめ、サブゲートにふさわしい駅前空間の創出や商業・業務機能の集積などを進め、更なる魅力向上を図る〉とした。
 外環状線沿道は〈東部クリーンセンター跡地活用をはじめ、地下鉄駅周辺で展開される新たな魅力づくりとも連動しながら、若年・子育て世帯のニーズに合った居住環境を創出するとともに、広場空間や店舗を誘導するなどにより、まちの賑わいや歩きたくなる空間を生み出し、人と人のつながりを促す〉とした。
 新十条通沿道は〈稲荷山トンネルの無料化以降、市内中心部や南部方面等へのアクセス性が高まっているエリアであり、幹線沿道を中心に、新たな魅力と活力の創出に資する多様な都市機能の集積を図る〉とした。
 東野駅西側エリアは〈既存公的ストックを有効に活用しながら、地域コミュニティの活性化を促し、若年・子育て世帯をはじめとする多様な世帯が、安心して住み続けることができるまちを目指す〉とした。
 醍醐駅〜石田駅エリアは〈既存公的ストックを有効に活用しながら、新たな住まいと賑わいを創出し、周辺エリア一帯の魅力向上を図る〉とした。
 椥辻駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈将来的な区役所庁舎の再整備などにより、椥辻駅〜東野公園一帯の魅力を向上させ、東部地域の新たな核となるエリアの創出を目指す〉とした。
 醍醐駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈駅周辺の公共空間を多世代が居心地よく過ごせる場所にすることなどにより、居住環境の魅力向上を図る〉とした。
 石田駅〜六地蔵駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈東部クリーンセンター跡地では、コミュニティスペースや子どもの居場所・遊び場などを備えた複合図書館、大規模な緑地などを一体的に整備すること等を検討している。子どもや大人が集い、つながり、笑顔で満たされる場を創出してエリアの魅力を高め、それを周辺へ波及させていく〉とした。
 「南部」の京都駅南部エリアは〈今後も文化芸術系の施設やオフィス等の開発などにより発展が期待できるエリア。周辺では団地再生事業により生まれる将来活用地のほか、学校跡地など活用の可能性を有する公有地もある。京都駅やらくなん進都との近接性をいかし、イノベーションが生まれるオフィス・ラボを集積するとともに、クリエイティブな活動の場となり、京都の南部創造をリードするまちを目指す〉とした。
 らくなん進都は〈新しい京都を発信するものづくり拠点として、魅力的な都市環境を生み出し、国内外の最先端のものづくり産業をはじめとする企業の進出意欲を高め、本社オフィスや生産、研究開発、流通機能などの充実を目指す。また、京都市が敷地の有効活用を要望している京都拘置所及び京都運輸支局が立地する地域では、更なる都市機能の集積を促進する〉とした。
 久我・羽束師西部エリアは〈周辺の環境と調和しつつ、将来の都市計画道路の整備も見据え、企業の操業環境の向上を図り、エリアの中に市内で唯一工業専用地域があるという地の利をいかし、更なる商業集積を進める〉とした。
 横大路エリアは〈(土地区画整理事業により)整備される都市基盤をいかし、多様な産業の集積を進めて、隣接する住居系地域も含めて、働く人にとって快適で魅力的な都市空間の整備を図る〉とした。
 南部の市街化調整区域は〈国道1号周辺では、地域未来投資促進法に基づく重点促進区域の指定以来、複数の事業者が進出している。引き続き、高速道路のインターチェンジに近接するなど、交通利便性が高い場所おいて、農地などの周辺環境との調和を図りつつ、産業用地の創出を進める〉とした。
 竹田駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈地下鉄と近鉄が乗り入れる駅があり、その近くに高速道路のインターチェンジが位置するなどの特性をいかし、南部創造の新たな拠点として商業・業務機能などを集積し、利便性の高い良質な居住環境が充実した賑わいと活力に満ちたまちを形成する〉とした。
 丹波橋・伏見桃山・桃山御陵前駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈団地再生事業により生まれる将来活用地等をいかし、住環境とも調和しながら、商業・業務機能の立地を進めるなど、更なる賑わいの創出を図る〉とした。
 中書島駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈商業・業務機能の充実などによって駅周辺の魅力向上を図る〉とした。
 淀駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈競馬場をはじめとする娯楽・レクリエーション機能、大阪方面への交通利便性をいかし、商業機能を充実させ、住環境とも調和しながら、新たな形のオフィスの立地を進めるなど、更なる活気があふれるまちを目指す〉とした。
 向島ニュータウンは〈公営住宅などの既存施設を適切に維持・活用するとともに、多様な都市機能の誘導を図ることで持続可能な多文化・多世代共生のまちづくりを進める〉とした。
 久我・羽束師東部エリアは〈小さな子どもを伴う世帯層など、日用品の買い出しや行楽等に自動車の利用を求める若年・子育て世帯の住まいニーズを受け止めることのできるまちを目指す〉とした。
 「西部」の嵯峨嵐山・嵐山駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈住環境と調和しながら、回遊性を高めるエリア〉とした。
 市街地西部の工業地帯は〈生産拠点の操業環境の保全・向上と併せて、未来を支える若い世代の市内居住のニーズを受け止め、ものづくりと調和した、生活利便が整った居住環境の創出と、環境負荷にも配慮した職住近接のサスティナブルなまちをづくりを目指す〉とした。
 西院駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈都心部や西部、大阪方面への利便性をいかし、商業・業務・居住などの多様な機能の複合的な集積を進める〉とした。
 西大路駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈駅との近接性もいかしながら、周辺の業務機能や生産拠点の操業環境とも調和した潤いのある居住環境を創出し、利便性を兼ね備えた拠点を形成する〉とした。
 桂駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈ゆとりある住環境とも調和した新たな形のオフィスや商業施設の集積を進め、桂イノベーションパーク周辺や他都市で働く若い世代をひきつける活気あるまちを目指す〉とした。
 桂川・洛西口駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈今後ますます高まることが期待される子育て世帯のニーズを受け止める居住環境の創出を図る〉とした。
 洛西バスターミナル周辺(地域中核拠点エリア)は〈生活利便機能や交通結節機能を核とした暮らしを支える多様な機能を充実させ、ニュータウン全体の再生を進める。また、将来の活用の可能性を秘めた京都市立芸術大学跡地では、民間活力によって地域の魅力を高める機能を充実させる〉とした。
 太秦天神川駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈交通結節点の利便性をいかし、商業機能や居住機能をはじめとする多様な都市機能の充実を図るとともに、特色ある地域資源や、大学など多様な主体とも連携しながら、更なる賑わいの創出を図る〉とした。
 円町駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈多くの通学・通勤者が行き交うまちとして、住環境とも調和しながら、新たな形のオフィスや生活利便施設の立地を進め、更なる賑わいの創出を目指す〉とした。
 嵐電嵐山線沿線は〈コンパクトサイズであっても一戸建を求めたい、市内で働く若年・子育て世帯などの住まいのニーズを受け止めることができるまちを目指す〉とした。
 梅津エリアは〈コンパクトサイズであっても一戸建を求めたい、近隣の四条通周辺や市内で働く若年・子育て世帯などが暮らしやすいまちを目指す〉とした。
 西京極駅周辺(地域中核拠点エリア)は〈スポーツとかかわりが深い人だけでなく、多様な世代、多彩な人たちに十分に活用され、健康的で活発な交流を促進する公園を核とした魅力的なまちを目指す〉とした。
 五条通周辺は〈周辺の大学等との連携も視野に入れながら、関連する分野のオフィス・ラボの軸の形成を目指す〉とした。
 桂駅〜桂イノベーションパークエリアは〈今後ますます高まることが期待されるスタートアップ・ベンチャー企業のニーズを受け止め、桂イノベーションパーク周辺において、働きやすい都市環境の向上を図るとともに、この地でうまれた先端産業を更に発展させるため、桂駅までの幹線道路を中心にオフィスの立地を促進する〉とした。
 大原野エリアは〈都市部からほど近い一方で豊かな自然と「農」ある暮らしがある「トカイナカ」としての魅力を大切に、既存集落の住環境や生活環境を更に充実させ、良好な交通アクセス等地理的特性をいかした産業などの振興により、定住・移住を促進し、市域全体の潤いと豊かさにつなげる〉とした。