県と40市の2026年度当初予算案が出そろった。普通建設事業費(投資的経費)の伸び率が最も高かったのは蕨市で、駅西口地区市街地再開発事業補助金のほか、過年度から継続する西公民館等複合施設建設工事費など巨額の事業費が計上されたことが主な要因とし前年度比150・29%の大幅増となった。また、朝霞市が同100%を超える伸び率となるなど、県と19市で増加している。県が実施する下水道管の複線化や川口市の新学校給食センター整備、所沢市の市民医療センター再整備事業などが主な大型事業となった。
【県】
投資的経費は前年度比で10%増の2264億1029万4000円となった、一般会計総額は2兆4348億6500万円で前年度比9・1%増加、過去最大となった。県庁舎再整備に伴う県警察本部庁舎再整備検討支援業務では1100万円を確保、また6600万円を債務負担行為に設定している。八潮市道路陥没事故を踏まえた下水道管の破損の抜本的対策として、八潮市内で下水道管路の複線化工事に着手する。流域下水道事業会計において26年度は10億円を確保、また27年度から29年度までの債務負担行為として170億円を設定した。
【さいたま市】
一般会計は前年度比1・8%増となる7160億円、特別会計と企業会計を含めた場合は同2・9%増の約1兆2000億円を編成。一般会計、全会計予算総額ともに過去最大の予算規模となった。普通建設事業費としては、前年度比24・5%減となる約693億円だった。新庁舎整備を始めとする複数の大型事業を着実に進展させるほか、口腔保健センターの本体工事費などを確保。また、中央区役所周辺再整備事業の再公告に向けて債務負担行為を再設定している。
【県央】
川口市では新学校給食センター整備に3カ年継続費63億6748万3000円を組んだほか、消防署新郷分署改築工事にも継続費を設定。JRと連携する川口駅再整備では基本設計費などを債務負担行為とした。蕨市では学校トイレ改修費5億6242万6000円などを盛り込んだほか、公園整備や防災・減災に注力する見通しだ。戸田市においては、庁舎改修に2カ年継続費4億8752万円を確保。朝霞市でも本庁舎を改修するため2カ年継続費16億6950万円を編成している。新座市では、大和田小学校の屋内運動場改築費に総額11億円程度を組み込んだ。また、鴻巣市において吹上地域保育園など新設整備事業費に2カ年継続費22億8305万6000円を設定した。
【県東】
加須市では、高柳小学校西・東校舎の長寿命化改良工事に関わる予算として15億421万5000円を計上した。高柳小学校の工事は▽屋上防水▽外壁改修▽天井・壁・床の改修▽トイレの洋式化▽照明のLED化▽給排水設備の更新―などを予定している。春日部市は、(仮称)かすかべひがし交流センター整備事業に総額17億2189万8000円を2カ年継続費に設定。10月の着工を目指し調整を進める。このほか、越谷市で小・中学校施設改修費に総額16億2133万円、八潮市は、やしお生涯楽習館大規模改修工事費に2カ年継続費16億9000万円を計上した。
【県西】
所沢市は病院事業会計で市民医療センター再整備事業費として6カ年継続費109億9600万7000円を編成。一般会計では安松小学校長寿命化改修工事に2カ年継続費30億8843万3000円を組み込む。飯能市では、飯能第一小学校・飯能中央地区行政センター・放課後児童クラブの複合化施設建設に向けた仮設校舎や解体工事などの事業費計8億6034万7000円を計上した。坂戸市は、北坂戸地区都市公園整備事業として26〜27年度の2カ年継続費総額8億290万円を設定している。また、ふじみ野市では、東原小学校の校舎大規模改造事業費を28年度までの3カ年継続費を20億2200万円とした。
【県北】
熊谷市は、(仮称)新熊谷衛生センターの整備事業には1125万6000円を計上した。27年2月の公告を目指し、事業者の選定方法の検討を行う。これに伴い、(仮称)アクアピア2の整備事業については、基本構想や基本計画を策定するため2500万円を計上している。深谷市は、消防本部の深谷消防署花園分署の整備事業では、3カ年で総額19億1900万円の継続費を設定している。
提供:埼玉建設新聞