能代市農業振興課は、老朽化が著しい農業技術センター(向能代字トトメキ108−1)の整備方針に関し、市有地の状況を踏まえて建設地は現地を第1候補とした。施設規模などは厳しい財源状況から今後も検討が必要となっており、方針決定まで時間を要するとしている。整備後の施設については、変化する農業技術・情勢に対応しながら、時代に即したセンターとなるよう、引き続き検討を進める。
農業技術センターはガラス温室、格納庫などを備える施設で、農作物の栽培実証試験や、ほ場の土壌分析、農業研修生の受け入れなどを行っている。昭和42年に建設され老朽化が著しいこと、格納庫と作業スペースが同じ場所にあり、一部機能が非効率となっていることから、再整備について検討してきた。
整備方針検討委員会が令和2年3月に示した素案では、3案のうち2案を現施設の敷地を活用した再整備としていたが、都市計画用途地域で建築基準法の制限があり、建て替え等ができないことから具体的な検討が一度保留された経緯がある。また、残る1案の空き校舎活用では、候補地だった旧常盤小中学校がシェアオフィス機能を備えた民間施設「TENOHA能代」として5年4月から活用されたため、整備方針の再検討が必要となっていた。
その後、6年3月に市街化を誘発する恐れがなく、隣接する用途地域無指定地域の自然的土地利用と連続した土地利用となっていることから、現施設の敷地を用途地域無指定地域へ変更。敷地内での建て替え等が可能となったことから、庁内の関係各課と関係機関で構成する「整備方針庁内検討会議」を6年度から開催し、協議を進めてきた。
同センター内にはネギ課が平成30年に設置され、同市の主力農産物である白神ねぎはセンターの実証実験により高い評価を受けた夏扇系が主力品種で、令和2年度から連続し売上額15億円を突破し、6年度には20億円も突破した。そのためセンターの役割の重要性は増しており、今後も現地での再整備を候補に、施設規模や必要な設備などの検討を進めていく。
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秋田建設工業新聞社