静岡どぼくらぶ事務局と静岡県交通基盤部は3月10日、静岡市清水区内で静岡どぼくらぶ10周年記念イベント「どぼフェス(静岡どぼくらぶフェスティバル)」を開いた。自治体による人材確保の取り組みや自治体間の連携、建設企業による働き方改革などの発表があった。民間企業や自治体、大学関係者計255人が参加した。
県交通基盤部の梨記成部長は「これまで建設産業の重要性や魅力を広く発信してきたが、今後は課題を皆で考え解決していく共創のプラットフォームへ発展させたい」と呼び掛けた。
発表では藤枝市職員が、官民連携による人材確保の取り組みを紹介。小中学生を対象にした「まちづくり講座」や工事現場の見学などを通じて土木の仕事の魅力を伝え、将来の担い手育成につなげていると報告した。
磐田市、袋井市、掛川市、菊川市、森町の若手職員らで構成する「遠州どぼくらぶ」は、広域連携による取り組みを発表。インスタグラムで現場の様子や職員の声を発信している他、重機操縦の模擬体験など、子ども向けのイベントも実施していることを報告した。今後は高校生や大学生を対象とした出前講座や現場見学会なども進めていく考え。発表に対し、参加者は「事務職として工事発注を担当した経験をきっかけに土木の魅力を感じ、資格を取得して土木職へ転職した」と体験談を述べ、「事務職員にも土木の魅力を伝えれば、業界に興味を持つ人材が生まれる可能性があるのでは」と考えを共有した。
また、長田建設工業の長田芳郎社長は、県下田土木事務所と連携した取り組みとして、猛暑対策と働き方改革を目的に午前5時から作業を始める「サマータイム」の導入事例を紹介。涼しい時間帯に作業を開始することで熱中症リスクの軽減や作業効率の向上が図られ、午後の時間を家庭や余暇に活用できるなど働き方改善の効果があったとした。
この他、フジヤマと県によるインフラの包括管理の取り組み紹介、須山建設、木内建設、加和太建設による基調講演、土木学者デミー博士(出水享)の講演、パネルディスカッションがあった。
静岡どぼくらぶは、建設産業(土木)の重要性や魅力を発信する広報プラットフォームとして2017年度に設立。10周年を機に、担い手対策や業界の魅力向上などの課題解決に向け、産学官が連携する共創の場として活動を強化していく。
(提供:褐囃ハ新聞社)