新座市は地下鉄12号線延伸実現を目指す取り組みの一環として、新駅周辺地区まちづくり方針の深度化を図る。本年度にまとめた「(仮称)新座中央駅周辺地区まちづくり方針」を軸に、2026年度末にかけて「まちづくり構想」を検討する見通し。その後は31年度に予定される交通政策審議会の答申を見据えて、関係機関と連携しながら早期延伸実現を目指す。
地下鉄12号線延伸の課題として「事業性の確保に必要な沿線開発の取り組み」があるため、市は新駅(新座中央駅)周辺地区の整備方針検討を進めている。本年度に構想の前段階となるまちづくり方針をまとめた格好。
新駅の位置は明確に定まっていないが、新座市都市高速鉄道12号線延伸促進期成同盟会が高架案・地下案・地上案の3案を比較検討して各案の特性を洗い出している。
まちづくり方針によれば、大きな方向性は「多くの人が訪れる魅力ある新座の実現」「広域的な交通網構築」「豊かな自然を感じる憩いの場の創出」とした。新駅を中心にスマートインターチェンジや都市計画道路との連結を図り、駅前には商業施設やオープンスペース、快適な歩行空間などを設ける方針を示す。
将来像としては▽図書館・プール・児童館・公園などの教育・文化エリア▽平林寺の自然と調和した医療エリア▽既存の物流施設を生かしたビジネスエリア▽賑わいの場となるエンターテイメントエリア▽傾斜を生かした商業施設・駅前広場▽5000人規模のアリーナ▽スマートICと連結するハイウェイオアシス――などの配置を視野に入れる。
まちづくり方針で示した内容を軸に、次期答申に向けてまちづくり構想の策定へ入る。同方針の課題整理と実現可能方策を検討しつつ、PFIを始めとする官民連携の可能性検討、インフラ整備などの手法検討と概略検討、都市機能や導入施設検討に必要なワークショップ開催などを行う。
構想策定事業者はプロポーザルで選定する。5月下旬をめどに契約締結する見通しだ。
延伸の実現を目指した現段階の工程としては、基本構想をまとめた後は経済波及効果などの調査を実施。並行して地元の機運醸成、県・都への要望活動、まちづくりに関する検討や連絡調整会議と勉強会などの実施を経て、31年度の答申を目指す予定となっている。
提供:埼玉建設新聞