山本地域振興局建設部は、5年7月の大雨被害を踏まえた治水対策のうち、6年度に河川詳細設計をまとめた檜山川に課題があるため、氾濫解析検討業務を5月連休明けに公告する。委託費は約5,000万円。対策を検討しているのは母体地区で、5年度に入札を公告し不調となった河川改良工事(築堤・護岸工L90.5m)も6月下旬に公告する見込み。また、河川設計をまとめた種梅川についても設計を見直すため、5月中旬に別途、業務を公告する。
5年7月の大雨では、檜山川(能代市檜山)、種梅川(能代市二ツ井町種ほか)、悪土川(能代市松長布)、塙川(八峰町峰浜塙)、鵜川川(三種町鵜川)で氾濫が発生し、家屋浸水などの被害が確認されている。
檜山川では、護岸の決壊や家屋浸水(床上3戸、床下3戸)のほか、道路や田畑などの浸水が発生したため、檜山母体地区2カ所(合計L670m)を対象とした治水対策として堤防、護岸、輪中堤などを想定。東京建設コンサルタントが河川詳細設計をまとめている。ただ、輪中堤にすると宅地や道路の排水・内水対策において水が河川に流れていかないといった課題があるため、今後委託する業務では輪中堤以外の浸水防止対策を検討。詳細設計を行って氾濫解析などを踏まえたうえで輪中堤と比較し、より最適な案を求める。
種梅川では、大雨により河岸や護岸の決壊、家屋浸水などが発生。家屋浸水は上流から下流までの延長約9,000mのうち、米代川に架かる種梅川橋(国道7号)より北側の約6,000mで発生した。輪中堤の設置(5区間)、築堤護岸やパラペット護岸などの浸水防止策を行う予定。河川詳細設計をオリエンタルコンサルタンツでまとめたが、輪中堤3カ所の位置や線形を見直すため、8年度に河川修正設計を委託する。
なお、悪土川では輪中堤設置に向けた河川構造物詳細設計、塙川では輪中堤を想定していたが、滞水が生じやすく内水排除の面で課題があることから、連続堤の整備を想定した氾濫解析検討業務を7年度に委託。鵜川川は住宅密集地での輪中堤設置が困難なことから、当初計画していた延長1,000mから2,500mに対象範囲を拡大した治水対策検討業務を委託している。
提供:秋田建設工業新聞社