神奈川県は、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けた下水管の「全国特別重点調査」の結果を踏まえ、1年以内に対策が必要と判断された「緊急度T」の箇所について順次設計と工事を発注する。県流域下水道の大規模で古い下水管約61`を調査し、緊急度Tが延長約2・3`あったことを明らかにした。管更生またはVカット工法などによる補修で、2025年度中に一部区間で詳細設計を契約済み。26年度に工事を発注し、同年度中に対策を完了させる。
国が全国の自治体に要請した「全国特別重点調査」では、下水管の腐食、たるみ、破損を劣化の進行によってA〜Cにランク付けする。現行の判定基準ではランクAが2項目以上で「緊急度T」、ランクAが1項目またはランクBが2項目で「緊急度U」としていたが、全国特別重点調査ではランクAが1項目以上で「T」、ランクBが1項目以上で5年以内に対策が求められる「U」とする。
県では全ての下水管を7年に1回、硫化水素による腐食の可能性が高い箇所は5年に1回の頻度で調査してきた。今回の全国特別重点調査では管の一部で腐食やクラック、侵入水などを確認、「緊急度T」が2・3`、「緊急度U」が5`あったことを明らかにした。県の担当者はこの結果について 「これまでの定期点検より判断基準が強化されたことによる結果だ」と認識を示す。
緊急度Tの箇所は1年以内の対策が求められるため、主に腐食があった箇所は管更生、クラックや侵入水があった箇所はVカット工法による補修を行う。25年度にも流域下水道整備事務所から一部区間の詳細設計を委託しており、26年度以降に残る区間の設計と工事を発注する予定だ。
提供:建通新聞社