香川県は、県立知的障害者支援施設整備事業の一環として、ふじみ園と川部みどり園=写真=の2カ所を対象に再整備に向けた基本構想を2026年度に策定する。順調なら27年度に基本計画をまとめ、工事の方針やスケジュールなどを示す考えだ。26年度の当初予算案には検討委員会の設置や開催に扱う費用として100万円を計上している。
県は25年3月に「県立障害者支援施設のあり方について(知的障害者施設)」の報告書をまとめた。ふじみ園は建て替え、川部みどり園は大規模改修工事となる方針。両園の敷地内には複数の施設棟があり、検討委員会で公立の障害者支援施設に求められる機能を協議の上、工事対象となる施設を決定する。
ふじみ園の設置は1979年で、管理棟、更正居住棟、サービス棟が同年に建設された。この他、80年に取得した更正居住棟(重度)、授産居住棟、作業授産棟、体育館がある。所在地は丸亀市飯山町坂元3567、敷地面積は6万5011平方b。
これまで、県内西部の知的障害者入所施設としての役割を果たしてきた。また、授産施設、発達障害児をはじめとした相談機関などの機能を担っている。運営方式は指定管理方式で、香川県社会福祉事業団(丸亀市)が管理者。
同園の建物は老朽化が目立っており、個室化やバリアフリー化といった入所者のニーズに対応できていない。機能面では、地域のニーズを踏まえた福祉サービスの提供、入所者の生活の質を向上させる施設を目指す。
川部みどり園は96年に設置された。管理棟、成人・児童の一般・重度棟、サービス棟が開所時からあり、体育館、生活訓練・介護棟は96年に取得した。所在地は高松市川部町418。敷地面積は1万1342平方b。
県内唯一の県直営の障害(児)者支援施設で、民間では支援が困難な高度かつ専門的な支援を行う他、これらの知見を民間施設に対して普及させる役割がある。
施設の状況について、入所者の高齢化や障害の重度化、家庭的な養育環境の確保といったケアニーズの多様化・複雑化を満たせていない。築年数を考慮し、これらの課題の解決に向けた改修計画を策定する。この他、民間からの研修機関としての機能の充実、専門的な人材の育成を図る取り組みなどを今後の検討材料に挙げた。
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建通新聞社