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新建新聞社
2026/03/30

【長野】軽井沢町 庁舎改築周辺整備「基本設計」公表

27年度の着工目指し、今後「実施設計」へ
 軽井沢町は3月26日、進めている庁舎改築周辺整備事業の「基本設計」を公表した。同町は「昨年策定した基本計画をもとに、これまでの検討経過や住民意見を踏まえ、施設の配置、機能、規模などの基本事項を整理。今後は本設計に基づき、実施設計の準備を進める」としている。
 新施設は、雄大な浅間山の稜線に呼応する寄棟形状の浅間屋根をイメージし、周辺住宅地への圧迫感を抑えつつ、軽井沢の自然景観と調和する形態を採用した。屋根配置や中庭の設置により高さを抑え、病院側からの浅間山の眺望を確保する構成となっている。

 施設規模は、RC造+S造(一部木造)3階建て、延床約9635u。敷地面積は約3.3ha。収容台数225台(利用者170台・公用55台)の駐車場を敷地内に整備する。
 交流センターは、回廊状の共有空間「まちの縁側」で新庁舎と一体化。住民交流スペース、展示・情報発信スペース、会議室、浅間山を望むテラスなどを配し、公的サービスと住民活動が緩やかにつながる計画となっている。中央には光と風を取り込む中庭を配置し、大階段と複数の吹き抜けが上下階をつなぐ。1階には活動的な機能(ホール、住民活動センター、キッズスペース等)、2階には静的機能(学習広場、子育て広場、調理室など)を集約した。 防災面では、浅間山噴火や水害リスクに備え、災害対策本部・町長室・危機管理室・主要機械室などを2階に配置。窓には空振や飛散に対応した仕様を採用し、降灰50cmを想定した荷重設計も盛り込む。 交流センターは災害時には最大325人を収容する避難所(約1140u)として機能し、軽井沢病院との動線接続も確保する。
 環境計画では、建物を100年利用する長寿命建築と位置づけ、スケルトン・インフィル分離、高断熱・高気密化、自然換気の活用、LED照明・全熱交換器等による省エネを実装。将来的な太陽光(ペロブスカイト太陽電池等)設置にも対応し、ZEB Ready(省エネ50%以上)を計画目標とした。 基本設計時点の総事業費は123.9億円。建設費77.5億円、外構14.5億円、解体4.8億円とした。財源は町基金41.3億円、地方債65.5億円、一般財源17.1億円を予定する。
 整備は、31年度にかけて段階的に進め、老人福祉センター等の解体、新庁舎建設、付属施設建設、現庁舎解体、外構整備を順次実施する計画となっている。

提供:新建新聞社