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建設経済新聞社
2026/03/31

【京都】国立文化財修理センターの建設地 上京の元府警北野待機宿舎跡に決定

 文化財修理の拠点となる国立文化財修理センターの建設予定地が、京都市上京区の元京都府警北野待機宿舎跡地に決定した。
 国立文化財修理センターを巡っては、令和5年3月に岸田文雄首相(当時)が「2030年度(令和12年度)までを目途に整備すべく、必要な取り組みを進めていく」と表明。
 その後、国土交通省が各省庁と財務省に送付する「各省各庁営繕計画書に関する意見書」(個別意見)の令和6年度分(令和5年9月公表)において、国立文化財修理センター(仮称)が盛り込まれた。内容は計画額0(設計)(計画内容は未定)、全体計画額は未定、計画工期は令和8〜9年度。同意見書は、毎年度概算要求に先立ち、国土交通大臣が各省各庁の長より送付された営繕計画書に関し、技術的な見地から意見を述べ、各省各庁の長及び財務大臣へ送付するもの。
 令和7年度分(令和6年9月公表)の内容によると、(文化財修理・公開施設RC−3−1、7000u)は計画額0(設計)、全体計画額・未定、計画工期は令和9〜11年度。
 直近の令和8年度分(令和7年9月公表)の内容によると、(文化財修理・公開施設RC−3−1、7400u)は計画額0(設計)、全体計画額・未定、計画工期は令和10〜11年度。
 文化庁が令和5年12月に公表した「国立文化財修理センターの整備に関する基本的な考え方(基本構想)」の中で、センターに求められる機能として、@修理推進(情報集約と共有を含む)とA調査研究を着実に実施するための修理・研究体制を構築するとともに、B人材育成とC情報発信(普及啓発)により日本の修理文化の継承と国内外への発信を進め、中長期的に持続可能な文化財の保存・活用サイクルを実現−を挙げた。
 上京警察署南側の元北野待機宿舎等(京都市上京区一条通御前通東入松永町他)については、令和4年7月開札で解体工事をアトラス−沖潮開発特定建設工事JVに決め、実施した。
 京都府がまとめた未利用資産一覧によると、元北野待機宿舎跡地は、敷地面積が8485・35u。敷地は国有地(約46%)と府有地(約54%)が混在している。
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 建設予定地の決定を受け、京都府の西脇隆俊知事は「大変嬉しく思います」「国立文化財修理センターは、文化財の保存・修理技術の継承や人材育成、情報発信などを総合的に行うナショナルセンターとして整備されるものであり、京都府内に多数存在する文化財はもちろん、日本の文化財を後世に保存・継承していくことに大きく寄与するものと期待しています」「府内には、多くの博物館、文化財修理の専門団体や伝統工芸の産地組合、大学等教育機関などが集積しています。今後、センターを中核として、府全体が文化財修理の拠点としての役割を果たすとともに、世界への文化発信をさらに推し進めることで、日本のプレゼンス向上にもつなげていけるよう、文化庁や京都市とも連携して取り組んでいきます」とコメントした。