愛媛県は、「頓田川水系(今治市)」「立岩川水系(松山市)」「大谷川水系(伊予市、松前町)」の、各河川整備の目標と実施に関する事項などをハード・ソフト対策両面で定める河川整備計画(原案)を、3月開催の2025年度第2回河川整備計画専門委員会(会長・鈴木幸一愛媛大学名誉教授)=写真=で示した。委員の意見を踏まえ、県は今後、河川整備計画案の取りまとめを急ぐとともに、所定の手続きに従い計画を決定・公表する考えだ。
頓田川水系は幹川流路延長9・7`、流域面積39・9平方`の二級河川。河川整備基本方針では、年超過確率50分の1を目標としていたが、河口より5〜6`ポスト付近に極端に流下能力の低い区間があるため、早期の治水効果発揮を目的に、年超過確率10分の1規模の洪水を安全に流下させる整備目標に設定している。流量は国分橋(計画基準点)で毎秒350立方b。
計画では、おおむね30年間での頓田川改修を主目標とし、河口より1・1`ポストから8・4`ポストまでを対象に、築堤、河道拡幅、護岸整備、橋梁架け替えなどを実施する。施工に当たっては、動植物の良好な生息生育環境を維持するため、治水上支障のない範囲で現況程度のみお筋≠設け、河床に変化をつけるなど環境に配慮する。
立岩川水系は幹川流路延長11・8`、流域面積43・1平方`の二級河川。立岩川を本川に、8支川が合流する。家屋や農地への浸水被害の防止や軽減を目的におおむね30年間の立岩川本川の整備計画(改修)などを策定する。
年超過確率50分の1規模の洪水を安全に流下させることを目標とし、計画基準点の高柳橋で毎秒410立方bの流量を計画。河口から4・2`ポストまでを対象に、主に河道掘削や築堤、護岸整備、落差工撤去などを環境に配慮しながら行い、流下能力の向上などを図る他、大師橋や金毘羅橋、井口橋の橋梁架け替えなどを計画する。
大谷川水系は幹線流路延長10・2`、流域面積16・2平方`の二級河川。家屋や農地への浸水被害の防止や軽減を目的に、おおむね30年間の大谷川本川の整備計画(改修)などを策定する。
年超過確率10分の1規模の洪水を安全に流下させることを目標とし、計画基準点の下三谷で毎秒150立方bの流量を計画。河口より0・3`ポスト付近から6・5`ポスト付近までを対象に河道掘削や護岸整備、取水堰改修、築堤、落差工撤去などを施す。5・0`ポスト付近から6・5`ポスト付近までは河道拡幅に加え、橋梁架け替えなども計画している。
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建通新聞社