国土交通省近畿地方整備局は、道路炭脱素化基本方針の基本事項に基づき、2013年度比CO2排出量を40年度には73%削減の実現を目標に掲げた「近畿地方整備局道路脱炭素化推進計画」を策定した。道路の管理や整備、利用といった各分野においてCO2削減量や整備指針などの目標を設定して脱炭素化を推進していく。
同計画の計画期間は40年度まで。13年度をCO2排出量の基準とし、30年度には46%、40年度には73%の削減の実現を道路分野全体で目指す。
脱炭素化に向けて推進する施策のうち、道路管理分野では道路照明のLED化、道路関係車両の電動車化、再生可能エネルギーの活用などを推進する。道路整備分野では、道路建設から管理までのライフサイクル全体におけるCO2排出量を減らすため、低炭素な材料や建設機械の導入などにより削減を促進する。道路利用分野では、自動車から排出するCO2の削減を図るため、ボトルネック箇所の渋滞対策による道路交通の適正化や自転車利用への転換を推進する。
主な脱炭素化プロジェクトの内容は次の通り。
■道路管理分野
▽道路関係車両の電動車化―道路関係車両のうち職員が関係機関との協議などに利用する公用車や道路の巡回に利用するパトロールカーは30年度までに電動車化率100%を目指す▽道路照明のLED化による省エネ化―管内直轄道路の道路照明の更新に合わせてLED化を実施。PFI手法などの活用により30年度までに道路照明LED化100%を達成する▽道路空間への太陽光発電施設の設置―遮音壁の裏側などの既存道路施設や道路空間を積極的に活用して太陽光発電施設の新規設置を推進。30年度までに26カ所、40年度までに39カ所に設置する
■道路整備分野
▽低炭素(中温化)アスファルトの導入促進―アスファルト混合物の混合温度を10〜30度下げることで製造工程において発生するCO2を削減。製造プラントの整った地域から早期交通開放が求められる舗装補修工事などで導入を推進▽低炭素コンクリートの導入―コンクリート製造時にCO2排出量の少ない原料を活用する他、CO2をコンクリートに固定・吸収する技術について供給体制・費用対効果などを見定めながら活用し、試行による導入を図るなど用途を指定して順次対象を拡大する▽電動建設機械の導入および次世代燃料の活用―直轄工事で油圧ショベルなどの燃費基準達成建設機械の使用を拡大する他、モデル工事・促進工事で建設機械の次世代燃料の活用を促進▽道路施設における地場産木材の活用―地場産木材や間伐材を利用した転落防止策や木製ガードレールなど低炭素材料を活用▽予防保全による長寿命化の推進
■道路利用分野
▽道路空間へのEV充電施設の拡充―道の駅にEV急速充電施設設置促進のため関係機関と連携し、30年度までに28口、40年度までにさらなる高出力化を図る▽交通結節拠点の整備―道路と交通拠点を一体として捉え新技術を積極的に組み入れた未来志向の交通ターミナルを創造▽自転車利用の促進―自転車通行空間を30年度までに約170`、40年度までに約200`整備▽主要交通渋滞箇所の解消―ボトルネック箇所や局所的な渋滞が発生している箇所について渋滞対策を推進。管内の主要渋滞箇所を30年度までに56カ所、30年度までに136カ所を解消
提供:建通新聞社