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北陸工業新聞社
2026/04/09

【福井】課題解決へ一歩ずつ前進/小浜市の交通インフラを考える(下)/小浜商工会議所の建設運輸部会

 小浜商工会議所の建設運輸部会(山本治和部会長)が主催するパネル討論「小浜市の交通インフラを考える」は、まずは課題を浮き彫り化し、解決に向け、一歩一歩前進したいと企画された。
 山本部会長は、国道162号の大手橋・城内橋・西津橋(全体計画区間約870メートル)の工事進ちょくを示し、バス規格など大型車両幅の内輪差はなんと1・4メートルにもなる。自転車道・自転車歩行者道および歩道の横断面構成(基本的な寸法と占有幅)なども紹介し、国道303号など「車幅3・3メートルは必要な所でも2・5メートルほどしかない。規格の幅を見直してほしい」などと指摘。このほか氏は、オーバーハング(自動車ボディのうち、タイヤからはみ出した部分)の説明や、国道162号と国道27号が交差する湯岡橋東詰で左折時に対向車線の停止線を越える重トレーラーの軌跡、国道162号小浜市尾崎地係の除雪作業で車道幅が狭いため除雪車のブレードがセンターラインからはみ出す問題、一般県道泊・小浜停車場線(ホテル建設計画)など課題データを多数示し「毎年、予期せぬ災害も発生するなか、小浜市においても安心安全のまちづくりが大切」などと、改めて強調した。
 杉本小浜市長も共鳴して「万が一の災害を想定(災害列島を再認識)し、インフラを守っていくことは非常に大切。広域的な視点を持ち、現場体験者の皆さんの意見や声を聞き、情報共有できたことは大変に良かった」と開催を評価した。
 会議所の井田会頭も最後に挨拶し、「都会はどんどん整備されていくが、我々(地方)は声を上げないと進まない。(実現に向けて)一つでも二つでも声を上げてほしい」と強く呼び掛けた。

3氏の発言要旨
◆杉本和範 小浜市長
・エンゼルライン(小浜市内)は三方五湖レインボーライン(美浜町〜若狭町)とよく比較され 観光など利活用がより明確化すれば道幅や除雪など整備の方向性がはっきりする
・道路は、住民の生活と命を守っていく上でとても大切 県とも万が一を想定し インフラを守っていくことが重要
◆砂村秀成 小浜土木事務所長(前職)
・エンゼルラインは(観光振興から)法面や路肩などを直してきた 道路管理者の立場から冬期は除雪車を増強するなど、限られた予算(年間事業費約60億円)の中でも進めたい
・南北ルートは災害時を想定し大変に重要 滋賀県側の整備が進むのは(今津駐屯地などもあり)様々な予算を充てるためか 高島市とは歴史的な繋がりがあり検討を進めたい ただ県内の交通不能区間は15カ所 長期ビジョンからの議論が必要
◆山本治和 部会長
・人口は減っていく一方だが(歯止め策として)自動車やバイク、自転車でも安全に移動できるよう 適切な道路へ当たり前に整備し 安心・安全な場所であればいい
・車道幅は3.3mが必要 大型車(観光バスなど)は前輪と後輪の動く軌跡が違い(内輪差) 広いスペースがなければ曲がれない(6〜7mは必要) 十分な車道がなければ観光バスなどは来ない
・国道27号の交差点で渋滞が発生している 原因は横断する歩行者なのか自転車なのか もっと徹底的に調査するべき
・3m幅の道路を3.2mの車が走っている 当然センターラインを超える 無理やり押し込み 現状では走っている 黄色線(ハミキン)をはみ出し、走るだけで違反を起こすことになる

hokuriku