京都市左京区の駒井家住宅について、建築基準法の適用除外の指定を受けた後、用途変更し、歴史資料館として活用する計画が進められている。
京都市左京区北白川伊織町64の敷地920uに建つ駒井家住宅は、W造3階建、延289・84u(建築面積160・50u)。
主屋がW造3階建、延214・53u(1階104・59u、2階70・66u、3階39・28u)、付属屋がW造平屋建、9・76u、離れがW造2階建、延51・65u、温室がW造平屋建、13・90u。このほか、塀、表門、通用門がある。用途地域は第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率80%)。
昭和2年築の主屋及び付属屋は、建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ率いるヴォーリズ建築事務所による設計で、ヴォーリズの昭和初期の代表的な住宅作品とされ、スパニッシュ様式を基調とした外観が特徴の一つ。昭和5年築の離れは、主屋・付属屋の外観を踏襲したデザイン。
歴史的価値が評価され、平成10年に主屋、付属屋、塀、表門、通用門、令和8年に離れ、温室がそれぞれ京都市指定有形文化財に指定された。
平成14年7月には土地と建物が公益財団法人日本ナショナルトラスト(東京都千代田区)に寄贈され、平成16年から一般公開を開始している。
建築基準法の適用除外の指定を受け、住宅から歴史資料館(学校、図書館その他これらに類するもの)に用途変更する。
主屋は、令和10年度の耐震診断、11年度の基本設計・12年度の実施設計を経て、13年度に耐震改修を行う。
これに先行して、離れは8・9年度に耐震改修を行う。付属屋と温室は10年度の耐震診断、11年度の基本設計・12年度の実施設計を経て、その後、耐震改修を行う。
また、自動火災報知器を設置するなど、火災に対する安全対策も講じる。
歴史資料館への用途変更に伴い、主屋と温室は一般公開の回数を増やす。非公開の付属屋と離れは一般公開を行う。