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日本工業経済新聞社(埼玉)
2026/04/16

【埼玉】川口市、駅周辺再整備の方針検討深度化へ調査

 川口市は「川口駅周辺まちづくり指針」素案に基づき、駅周辺(半径約300m)にある公共施設のあり方検討を深度化する。今後に上野東京ライン停車や川口駅再整備などを行うことを見越して、将来的に必要となる機能や不足している施設などを具体化する。本年度内に成果をまとめ、次年度以降に着手する予定の公共施設ゾーニング検討につなげる見通しだ。
 川口駅周辺は大規模公園や文化センター、図書館、美術館(9月開館予定)など多数の公共施設が集約されているが、駅利用者の多くが通勤・通学を目的としており、近隣の拠点駅周辺と比較して昼間の滞留人数が少ないなどといった課題がある。
 2025年4月には、市とJRが川口駅への上野東京ライン停車に向けた基本協定を締結した。将来的に駅の機能が強化されることを見据え、市と駅周辺の強みを生かしたまちづくりを推進する。
 まちづくり方針の素案によれば、基本方針として「交通結節・防災・都市機能の強化」「回遊性の高い歩行環境と滞留・交流の場を整備」「文化芸術や緑など、地域資源を生かした他都市との差別化」を図る見通し。
 それらを▽川口駅とペデストリアンデッキ▽駅前広場▽川口西公園▽周辺市街地―の4エリアに分け、それぞれ再整備を進める格好となる。
 エリアごとの方向性をみていくと、川口駅では歩行者導線を整理して回遊性を向上させ、店舗の配置により賑わいを創出する考え。滞留空間や緑空間の整備、公共交通網の円滑化も図る。上野東京ライン停車に伴い駅舎の建て替え、自由通路の再整備などが計画されているため、駅再整備の効果を最大化する狙いだ。
 駅前広場においては一般車両やバス・タクシーなどの乗降場を適切に配置し、既存空間の有効活用と快適な歩行者空間整備を進める。
 駅西側に位置する川口西公園では今後、鉄道用地の拡張を踏まえて公園施設を一部除却する予定のため、除却と合わせた公園再整備方針を策定する方向。公園を利用した活動を多様化するための場も整備しつつ、Park−PFIの導入可能性検討調査を行う。
 また、周辺市街地を活用した良質な住環境の形成、都市機能の集約にも取り組む。賑わい創出や多様な暮らしと働き方を支援する機能の導入、災害対応力強化、駅と周辺市街地をつなぐ導線の拡充などを見込む。
 まちづくり指針素案で示したこれらの方針を軸に、本年度は各取り組みの検討を深度化する。それぞれの取り組みで検討スケジュールを作成するほか、事業における課題の洗い出しを行う。
 同時に、駅周辺にある地下駐輪場の状況調査にも取り掛かる。現状を把握した上で地下駐輪場に求められる機能を設定して、必要となる改修内容の具体化まで進める。
 調査業務の委託者はプロポーザル方式で選定、6月上旬ごろの契約締結を目指す。

提供:埼玉建設新聞