名古屋市交通局は、中区三の丸にある旧・名城工場跡地の活用について、プロポーザルによる借り受け事業者の選定手続きを開始することを明らかにした。参加申し込みの受け付けは5月1日〜6月11日午後5時まで。9月ごろに実施するヒアリングを経て、10月ごろに借り受け予定者を選定。同地の活用は、コロナ禍により事業者が辞退した経緯がある。これを踏まえ、今回のプロポーザルでは提案価格や財務状況の要件などを修正した他、社会情勢の変化にも耐えうる提案であることを求めた。
活用対象面積は4597平方b(擁壁の基礎含む)。提案する施設の用途は定めず、名古屋城周辺のにぎわいづくりへの寄与と、資産の有効活用により利益を最大化できるものとした。コロナ禍により事業が一度白紙となった過去から、社会情勢の変化があっても実現可能な提案であることを求めている。
最低賃料価格は1年当たり5900万円(非課税)。20年度に実施した前回の公募から、周辺で愛知国際アリーナ(IGアリーナ)が開業するなどの変化があったため、前回の最低賃料価格3160万円から1年当たり2740万円の増額となった。借地期間は10年以上50年未満。財務状況の要件については、原則として直近3年間で赤字を計上していないことなどを定めた。一方、コロナ禍などの影響も加味し、条件を満たさない場合は直近8年間の財務諸表などを提出することも可能としている。
参加はグループでの応募も可。借り受け事業者は選定後、市内に本店を置く特別目的会社(SPC)を設立する。10月ごろに借り受け事業者を選定した後、11月ごろに基本協定、27年3月ごろに定期借地契約を締結する予定。借地期間は同年4月から開始する見通し。
当該の旧・名城工場跡地の所在地は名古屋市中区三の丸4ノ2ノ1他。西側が大津通に面し、南側には名古屋市医療センター、北側には愛知学院大学名城公園キャンパスがある。市営地下鉄名城線の車両基地「名城工場」の跡地で1965年から稼働していたものの、2004年に完成した港区の「名港工場」に機能を移管した後に廃止された。
跡地利用に当たっては当初、20年度に活用事業者の公募に取り掛かり、事業予定者として朋寿会(名古屋市西区)を選定。ホテルやレストランなどが入る8階建て延べ1万1229平方bの複合施設を建設する予定で、24年の開業を目指していた。しかし、コロナ禍の影響の長期化などを理由に事業継続が困難になったとして、朋寿会は交通局へ自体を申し出。同局は23年10月に申し出を承諾した。
その後、暫定利用者の公募を24年度に実施し、アマノマネジメントサービス(横浜市港北区)が選定。現在まで、117台収容のコインパーキングを運営している。
同地の用途地域は第2種住居地域。建ぺい率60%、容積率200%。31b高度地区に設定されている。
提供:建通新聞社