京都市は、京都府と府市協調で「鴨川魅力向上プロジェクト」を進める。
京都府の西脇隆俊知事と京都市の松井孝治市長は7日、令和8年度第1回府市トップミーティングを開催。松井市長は「三条大橋から四条大橋のちょうど真ん中あたりにある先斗町公園に、河川敷から先斗町に行ける、また先斗町から河川敷に降りられる通路を作り、何かあった時にお互いに行き来できるような接続を考えてはどうか」「三条・四条間の夜間の往来は、ナイトタイムエコノミーという意味でも必要。令和6年度に川端通東側のせせらぎの道において、夜間景観づくりで歩行空間の整備の実証実験を行ったが、安全性の確保ということでも、まだまだ改善の余地があるのでは」などと提案。
西脇知事は「避難路としての安心安全、にぎわいづくり、憩いの場づくりなどもあります。公園という存在があるので、良質な河川空間とまちづくりとの融合をさせていただきたい。一緒になって進めていきたい。夜間景観づくりについてはまた改めて検討していきたい」と応じた。また高瀬川の再生事業に触れた後、「鴨川の右岸側を下がっていくと、五条通で河川敷がなくなる。そこから高瀬川に行こうと思うと、一旦五条通に出て、河原町の交差点まで行き、信号を渡って、また高瀬川に行く。コの字型に行かないといけない。何とかここの回遊性を高められないかと考えている。少なくとも高瀬川の五条のところにタッチできないかという話をしている。そのためには京都市と一緒になって設計などをしていかないといけないと思っている」と提案した。
松井市長は「まずは菊浜エリアの北側だけでも今の話のような形でできれば、我々も協力させていただきたい」と応じた。
意見交換を踏まえ、「京都府が管理している鴨川の河川空間と、京都市が管理しているまちづくりの空間、これを府市連携で一体的に整備する」ことで合意した。
この合意を受け、京都市は、5月補正予算案に都市計画局の「鴨川魅力向上プロジェクト」として3000万円を計上した。
憩いや交流の場として親しまれている鴨川とその周辺の公共空間の魅力を高めるため、親水性の向上に向けた先斗町公園整備の基本計画の作成や基本設計、せせらぎの道(川端通東側歩道(三条−四条間))における夜間景観づくり等を実施する。
なお、5月補正予算案は全体で2億8500万円を追加した。
建設関連ではこのほか、こども本の森京都開館準備に1100万円を計上するとともに、債務負担行為として限度額8900万円を設定(期間は令和9年度)。
活タ藤忠雄建築研究所(大阪市北区)から、京都市中京区の元京都市立明倫幼稚園の既存建物の改修工事の寄付を受けて、子どもたちが文化・芸術に囲まれながら、豊かな感性と知的好奇心をはぐくむ「こども本の森京都」を令和9年度中に設置する予定としており、開館に向けて、本の収集・配架、什器等の調達・設置等の準備を実施する。