トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(埼玉)
2026/05/15

【埼玉】県河川砂防課、26年度主要事業の展望を示す

 県河川砂防課は、2026年度における主要事業の展望を示した。「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト」では、F494号橋上部工と大枝人道橋の下部工について、11月ごろに発注を見込んでいる。また、入間川流域における治水対策関連では本年度、飯盛川や葛川、九十九川、新江川を対象に事業を進めていく。このほか、笹目川における流域水害対策計画の策定、下赤工川事業間連携砂防等事業などを進めていく。

【中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト】
 23年6月の大雨(台風第2号)による内水氾濫により甚大な浸水被害が発生した中川・綾瀬川流域において、国、県、関係市町が連携した流域治水の取り組みを実施。概ね5カ年で浸水被害の大幅な軽減を目指すことを目的としている。
 新方川の下流部(越谷市)において(仮称)増林調節池、上流部(越谷市、春日部市)では河道拡幅に伴う橋梁架換えを行う。
 (仮称)増林調節池は、25年秋ごろから用地買収に着手。
 新方川(上流)河道拡幅に伴う橋梁架換えは、F494号橋、大枝人道橋、既設2橋の撤去に伴う新設橋(名称未定)が対象となる。F494号橋と大枝人道橋は既に撤去されている。
 F494号橋について迂回路設置は完了しており、現在、下部工を実施しているところ。大枝人道橋では、これまでに仮橋を設置しており、右岸側の下部工を進めている段階だ。新設橋(名称未定)も下部工に着手している。
 本年度はF494号橋の上部工に着手。また、大枝人道橋では左岸側の下部工を予定している。
 27年度以降については、引き続き(仮称)増林調節池の未買収用地の取得を進めるほか、引き続き、3橋梁の架換え事業を推進する。

【入間川流域における治水対策関連事業】
 「令和元年東日本台風」において甚大な被害が発生した荒川水系入間川流域における今後の治水対策の鳥組飯葛川では、調節池の用地買収が概ね完了し、一部掘削工事に着手。本年度は排水樋管工、堤防嵩上工を行う。排水機場は設計が完了している。
 九十九川については、調節地の用地買収が完了し、掘削工、排水樋管工、周囲堤工などを進めている。本年度は排水機場の基礎工、ポンプ設備の製作・設置、躯体工を行う計画だ。
 新江川の調節地は、用地買収が概ね完了し工事用進入路を工事している。また、市道、水路切回しも予定している。排水機場の基礎・躯体工に取り掛かる。
 今後は引き続き、未買収用地の取得に努めるとともに、各河川の調節池や排水機場の早期完成に向けて取り組んでいく。

【笹目川における特定都市河川浸水被害対策法に基づく流域水害対策計画の策定】
 笹目川流域は市街化が進展しており、「令和元年東日本台風」で大規模な浸水被害が発生するなど、浸水リスクが高い地域である。流域治水の取り組みをより一層推進するため、県内で2例目(県指定としては初)となる特定都市河川に3月27日に指定した。
 26年度は、県(河川、下水道関係部局等)、流域市長などで構成する流域水害対策協議会を組織し、浸水被害を防止・軽減する対策の実効性確保に向け、流域水害対策計画を共同で策定する。

【下赤工川事業間連携砂防等事業】
 事業箇所は飯能市下赤工地内。土砂災害警戒区域等が指定されている渓流で、今後の豪雨などにより土石流が発生する可能性がある。
 土砂災害警戒区域内に人家や避難所となっている小学校、第2次緊急輸送道路の県道飯能下名栗線などがあり、県道飯能下名栗線の道路事業と連携しながら、砂防事業で砂防堰堤などの整備を実施することにより土砂災害を未然に防止する。
 22年度事業着手、その後測量や設計、説明会などを実施した。本年度12月ごろに堰堤工の発注を予定している。
 全体の工事概要は透過型砂防堰堤工2基、渓流保全工延長60mとなる。

提供:埼玉建設新聞