舞鶴市は、伝統的建造物群保存地区に決定した吉原地区について、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)への選定を目指し取組を進める。
吉原地区については、江戸時代に田辺城下に成立した〈猟師町〉がその前身で、現在地への移転後も漁業を中心として営まれてきた歴史と特有な景観を留める全国的に極めて貴重な存在。
間口の狭い敷地に建てられた家屋が並ぶ街路、漁業を営む上で重要な要素である地区を東西に分ける入江、その入江の左右に面して設けられ、現在でも残る舟屋と舟屋を改造した建物群、これらは吉原の歴史的価値を形成する重要な要素であることから、このような舞鶴市を特徴づける歴史的な価値の高い町並みを市民共有の財産として後世に守り伝えるため、保存すべき区域を都市計画に定めるもの。令和7年10月27日開催の第55回舞鶴市都市計画審議会で原案通り可決。その後、京都府知事との協議が完了し、令和8年4月1日付で決定告示した。
対象地区は伊佐津川沿いで、大和橋東詰付近から概ね北側の舞鶴市東吉原、西吉原、下安久の南北に細長い約8・9f(準工業地域、準防火地域)。
令和8年度は、文化庁に重伝建地区の選定申し出を行う。国の文化審議会への諮問・答申を経て、重伝建地区の選定を目指す。
重伝建地区の選定により、景観の保全や防火施設の整備に支援が受けられる一方、修景基準に基づき景観を周囲と調和させる規制がかかる。
府内の重伝建地区は、北中部エリアでは、伊根町の伊根浦地区(漁村)、与謝野町の加悦地区(製織町)、南丹市の美山町北地区(山村集落)が登録されている。
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舞鶴市は、令和8年度当初予算に伝統的建造物群保存対策事業費406万6000円を新規計上した。
主な取組は、舞鶴市伝統的建造物群保存地区保存審議会の開催、特定物件表示プレートの作成、伝統的建造物群保存地区解説板の設置、3D都市モデル作成調査業務など。
また4月の機構改革で、生涯学習部に「歴史文化まちづくり課」を新設。重要文化財の赤れんが倉庫群の整備や、伝統的建造物群保存地区の取組を強化する。
5月22日開催の第56回舞鶴市都市計画審議会に、舞鶴都市計画伝統的建造物群保存地区(吉原地区)の決定告示について報告する。