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新建新聞社
2026/05/21

【長野】佐久穂町 町内3保育園の統合・再編へ検討着手

検討委提言、10年前後で約160人の新園舎
 佐久穂町は、町立保育園あり方検討委員会からの提言を受け、公立保育所の再編に向けた検討を2026年度に着手する。対象となるのは、栄、海瀬、八千穂の3保育園。
 提言書は3月24日付でまとめられ、町がホームページで公表した。少子化に伴う園児数の減少や施設の老朽化を踏まえ、当面は3園体制を維持しながら、将来的な統合・再編を検討する必要性を指摘。おおむね10年前後(8〜15年)を目安に、約160人規模の新たな園舎を整備し、一体的な運営に移行する方向性を示している。
 新園舎の整備に当たっては、保育内容や運営方針を踏まえ、建設場所や園舎配置を検討する必要があるとした。構造についても、平屋、2階建て、部屋の配置、縦割り保育、活動別保育などを多角的に検討するよう求めている。立地面では、保護者の通勤経路を踏まえたアクセス性、広い駐車場、小学校との連携のしやすさ、信州やまほいくを実践できる自然環境などを重視する方向だ。
 町内3保育園の定員は計420人。2025年度の入園希望者は255人で、3歳以上児は定員に達していない。一方、0〜2歳児の入所希望は高く、3歳未満児は各園ともほぼ定員に近い状況。園児数の推計では、2035年に162人、2040年に136人まで減少する見通しで、提言では160人規模を転換期と位置付けている。
  既存の保育施設をみると、八千穂保育園が築40年を超え、建物の躯体や設備全般で補修・更新時期を迎えている。20〜24年度の修繕費・工事費の年平均は、3園合計で約971万円。このうち八千穂保育園が約761万円を占めている。今後の修繕費・維持管理費の増加も課題となっている。
 提言では、新園舎建設までの間、現園舎を使用する上で必要な改修は実施するよう求めている。また、統廃合に当たっては、保護者や地域への説明、情報公開を通じた合意形成を重視。施設整備費や改修費については、国・県補助金や有利な起債の活用により、町の負担軽減を図る必要があるとしている。
 町は今後、提言内容を踏まえ、統合時期や新園舎の規模、建設候補地、既存園舎の取り扱いなどを検討する。現時点での着工時期や事業費は未定。
 対象施設の概要は次のとおり。
【栄保育園】
 所在地=高野町228
 施設規模=W造平屋建て、延べ約1517u(2000年築造)
【海瀬保育園】
  所在地=海瀬2543−1
  施設規模=W造平屋建て、延べ997u(2003年築造)
【八千穂保育園】
 所在地=畑660
 施設規模=RC造平屋建て、延べ1199u(1984年築造)

提供:新建新聞社