神奈川県が公契約条例の導入可否の検討に向けて毎年実施している労働者賃金などの実態調査で、2025年度に県土整備局が発注した工事に直接従事した労働者の平均賃金は全職種で時給1600円以上となり、最低賃金法で定める最低賃金(1225円)を上回った。回答数の約4割に当たる普通作業員226人の平均賃金は2356円で、24年度比2円増とほぼ横ばいだった。全職種平均で198円の上昇がみられた。
県土整備局が発注する工事に従事した労働者について、25年11月、12月または26年1月のいずれかの月の支払い賃金を集計した。回答した事業者は187社、労働者数は589人だった。
回答した労働者数が20人以上だった職種では特殊作業員(59人)が2709円で24年度比同235円減、普通作業員(226人)が2356円で同2円増、法面工(21人)が3225円で同765円増、運転手・特殊(62人)が2605円で同101円減、土木一般世話役(21人)が3452円で同355円増、交通誘導警備員A(23人)が1877円で同128円増、交通誘導警備員B(78人)が1607円で同76円増となった。
平均賃金を元請けと下請けで比較すると、特殊作業員と普通作業員、法面工は元請けが最も高く、運転手・特殊は1次下請け、土木一般世話役と交通誘導警備員A・Bは2次下請けが高かった。
平均賃金と設計労務単価を比較すると、普通作業員と特殊作業員、交通誘導警備員AとBは設計労務単価に対して約7割、土木一般世話役は約8割、運転手・特殊は約6割の賃金が支払われていた。
回答人数が20人以上だった職種の調査結果は次の通り(@平均賃金A最高賃金B最低賃金C設計労務単価との比較)。
▽特殊作業員(59人)―@2709円A4917円B1464円C72・5%
▽普通作業員(226人)―@2356円A5529円B1250円C71・1%
▽法面工(21人)―@3225円A1万1969円B1566円C82・4%
▽運転手・特殊(62人)―@2605円A4422円B1513円C66・4%
▽土木一般世話役(21人)―@3452円A5882円B1242円C84・7%
▽交通誘導警備員A(23人)―@1877円A2823円B1233円C75・5%
▽交通誘導警備員B(78人)―@1607円A4794円B1227円C73・4%
提供:建通新聞社