金沢市は、老朽化が著しい同市松ヶ枝福祉館の再整備に向けた方向性に関し、「(同館の)移転新築に向けて、候補地を選定するなど再整備のための検討を進めていく」との方針を固め、22日に開かれた市議会市民福祉常任委員会で報告した。
松ヶ枝福祉館(高岡町7番25号)は旧松ヶ枝町小学校〈1963(昭和38)年9月築、87(同昭和62)年3月に閉校〉の校舎棟建物を減築、改修整備が施され、96(平成8)年4月に開館。築63年が経過し、施設や設備面の老朽化が進むとともに、少子高齢化など地域福祉を取り巻く環境の変化に対応するため、今後の活用や再整備方針に関して、昨年度に同館関係団体連絡会(同市社会福祉協議会、松ヶ枝地区町会連合会ほか)を複数回開き、意見交換を行いながら検討を進めてきた。
関係団体から現在地は「自家用車での来館は駐車場や周辺道路の狭さが課題。再整備の際は駐車場を広げてほしい」「森本富樫断層帯に位置し、防災上の懸念があるほか、災害ボランティアセンターの本部機能として、備蓄倉庫や駐車スペースの確保など、災害時に備える視点が必要」、アクティブシニアの機能として「シルバー人材センターや市老人連合会等も同じ場所に集約し、連携を深めていけばよい」などの意見が出された。
市では「福祉関係団体の拠点施設は必要だが、現建物は築年数が進んでおり、大規模改修を行っても耐用年数が短く、部屋や供用部分の拡張が困難。また、現在地での建て替えは敷地が狭く、施設規模、駐車場拡張に制限があり、今後、移転新築に向けて候補地を選定するなど、再整備のための検討をさらに進めたい」との考えを示した。