愛媛県今治市で昨年発生した大規模な林野火災により焼失した森林の復旧に向け、ヘリコプターにより草木の種をまく航空実播工(じっぱん)工が5月19日に始まった=写真。対象は今治市長沢(現瀬)地内で、4・3fを対象に2〜3日かけて行われる予定。
現場は愛媛県東予地方局農林水産振興部今治支局森林林業課が発注した災害関連緊急治山工事で、愛媛三段ブロック(今治市)が受注した。散布する種子として6種類(ススキ、ヨモギ、イタドリ、ヤマハギ、メドハギ、バミューダグラス)を使用し、総計約60dの種子を散布する。
ヘリコプターは現場から600〜700b離れた今治市朝倉地区の仮設ヘリポートを拠点に1回当たり400`の種子を運搬し、地上約10bの高さからバケット散布を行う。種子の発芽は3〜4週間後になると見込まれている。
19日の現地説明会は、2026年度内の供用を目指して施工中の今治道路の工事現場で開かれた。説明会で森林林業課の上野太祐主幹は、「急斜面で人が立ち入れない箇所での早期緑化と土砂流出防止が目的」と梅雨を前にした航空実播工の趣旨を説明。同時に「施工箇所では治山ダムの建設も行われており、7月末の完成を目指している」とした上で「今後も今回の施工区域以外にも航空散布の施工を考えており、災害防止のための早期緑化に取り組みたい」と述べた。
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建通新聞社