民間活用を基本に、プロポ手続き7月から
長野市の荻原健司市長は5月28日の記者会見で、旧松代駅舎について「地域の安全確保と駅舎保存の両立を図るため、現在地周辺への移築による保存活用を進める」と発表した。7月上旬から公募型プロポーザル方式で事業提案を募集、今秋ごろに民間事業者を決定する。2027年度の完成を目指し、移築工事などを開始する予定だ。
市は、これまでの解体方針を見直し、現在地周辺への移築と民間事業者による活用を基本とする方針に転換した。周辺生活道路への進入車両の抑制など地域の安全確保に向け、道路やバスロータリーを整備するとともに、駅舎の保存・活用との両立を図る。
主な公募要件案によると、地域活性化につながる活用、駅舎の移築および活用、プラットホームの復元、市が示す周辺用地への移築、バス待合機能の確保―などを盛り込んでいる。
旧松代駅舎(松代町)は、1922年に建設された木造平屋建て、延べ94.4u。約60mのプラットホームを備える。長野電鉄屋代線の廃止に伴い、市が旧屋代線関連資産の一部として無償譲渡を受けた。現在はバス待合所のほか、観光情報案内などの掲示や地元イベントなどに利用されている。
6月上旬には松代地区へ全戸配布チラシで移築方針を周知し、6月下旬から移築先の環境整備として旧駅舎周辺土地の現地調査や整備工事などを進める。
提供:新建新聞社