京都市は26日、次期道路整備計画案をまとめ明らかにした。
市は、平成29年3月策定の「今後の道路整備事業の進め方」(現計画)に基づき、道路整備事業を進め、現計画に掲げた19路線のうち阪急京都線立体交差事業、北泉通など7路線をこれまでに完成させた。
現計画は令和7年度末までのため、このほど「みんなのみちづくり計画(次期道路整備計画)」(新計画)案をまとめた。
現計画が令和7年度に終期を迎えたこと、令和8年4月に都市計画道路網の見直し決定を踏まえ、新計画では今後10年間で整備を進めるべき道を選定した。
新計画における路線選定の考え方として、京都の地形的特性を踏まえ、「まちのみち」と「やまのみち」に分類したうえで、これからの京都の「みちづくり」に求められるものとして、4つの考え方に基づき、選定する路線を検討した。@くらす(住みやすいまち)〈車道とともにバリアフリー化された歩道が整備され、楽しく“まち歩き”ができる「みち」。人だけでなく、自転車や車にとっても“移動しやすい”、誰にでも“やさしい”「みち」を目指す〉Aひらく(災害に対するしなやかさ)〈地震や豪雨などの災害時に避難や緊急車両の通行が可能となる「防災・減災」に貢献する「みち」。命をつなぎ、安全・安心に避難でき、地域を孤立させないための強靭な基盤を形成する〉Bきわめる(まちの賑わい)〈道路整備によって沿道の土地利用を促進し、新たな商業施設や居住空間の創出を後押しする「みち」。地域の魅力を最大限に引き出し、産業を発展させ、まちの賑わいを生み出す〉Cつなぐ(人やもの、地域とのつながり)〈地域間や、駅などの交通拠点と人の暮らしをスムーズに結ぶ「みち」。ネットワークの強化により渋滞を解消し、住んでいる人も訪れる人も快適に周遊できる環境を整える〉。
さらに、賑わい創出効果、道路機能(走行時間の短縮効果など)、事業の実現性、早期の効果実感という視点も加え、総合的に判断して整備路線を選定した。
新計画では、今後10年以内に道路新設や現道拡幅を実施していく道として15路線を選定。現計画から継続して事業を進める「向日町上鳥羽線」「国道162号川東(第二工区)」「中山石見線」などの12路線に加え、新規路線として3路線を追加した(@御陵六地蔵線(国道1号〜新十条通)「山科区(meetus山科−醍醐エリア内)において、南北方向の道路ネットワークの強化、緊急車両の通行や避難しやすさの向上、さらには、まちの賑わいの創出が期待できる」A牛ケ瀬馬場線「残る未着手区間を整備することで、事業中の向日町上鳥羽線などとの接続による道路ネットワークが強化され、京都市南西部の地域活性化と賑わい創出が期待できる」B山間地域部分改良「〈やまのみち〉については、大規模な道路整備だけではなく、山間部における待避スペースの整備やカーブの見通し改善など、早期に事業効果が発現する部分的な改良も計画に位置付ける」)。なお事業実施にあたっては、安心・安全はもとより、地域振興や地域の魅力向上などに貢献できる「みちづくり」について、区役所とも連携のうえ、地域住民とともに議論しながら、整備に向けて取り組んでいく。
新計画案は5月末に内容を確定し、6月上旬に計画として公表する。
整備を進める道は次の通り。
【継続路線】
(1)京都広河原美山線(鞍馬北)(左京区)
(2)鴨川東岸線(第三工区)(東山区)
(3)向日町上鳥羽線(南区)
(4)葛野西通(七条通)(右京区)
(5)国道162号川東(第二工区)(右京区)
(6)国道162号高雄改良(右京区)
(7)山陰街道(西京区)
(8)中山石見線(西京区)
(9)大津宇治線(伏見区)
(10)羽束師橋関連道路(伏見区)
(11)御陵六地蔵線(第三工区)(伏見区)
(12)桃山石田線(伏見区)
【新規路線】
(13)御陵六地蔵線(国道1号〜新十条通)(山科区)
(14)牛ケ瀬馬場線(南区)(15)山間地域部分改良(−)