武蔵ヶ辻A地区市街地再開発協議会(会長・熱田隆明金沢丸越百貨店代表取締役社長)による、百貨店「金沢エムザ」が入る金沢スカイビルなど周辺一帯における再開発を巡り、28日までに高層複合ビル3棟を建設する計画が明らかになった。事業実施形態は第一種市街地再開発事業が見込まれ、順調にいけば今年度中に準備組合へ移行し、基本設計にも取り掛かるなど、金沢都心軸の最重要エリアの一つ「武蔵ヶ辻」での再開発事業がいよいよ本格始動する。
再開発事業の計画地は県道金沢停車場線と国道157号、市道の武蔵スタジオ通りに囲まれ、敷地面積は約1万1400平方メートル。建物は最大で地上16階、地下2階建て、金沢駅側の北棟、近江町市場向かい側の東、南棟の全3棟構成。各棟の地階は駐車場、低層階に商業施設をそれぞれ配し、上層階は東棟が高級ホテル、南棟が高級マンション、北棟は現時点で未確定のため、入居施設を詰めていく。また、建物の高さに関して、既存の金沢スカイビル・B棟(ホテルほか)は地上18階、高さ69メートルだが、建設予定地は金沢都市計画において60メートル高度地区であるため、各棟の高さは最高限度の60メートル以下に抑える。
武蔵町に位置する金沢スカイビル(A〜C棟)と金沢ニュースカイビル(D棟)は市街地再開発事業で建設され、1973(昭和48)年、81(同56)年にそれぞれ開業。A棟には金沢信用金庫武蔵支店など、B棟は金沢エムザ、ANAホリデイ・イン金沢スカイ(ホテル)、C棟は金沢エムザ、D棟はITビジネスプラザ武蔵などが入居し、同棟に隣接する建物7棟も再開発対象エリアに含まれ、一体的に建て替える。
同協議会の熱田会長は19日、石川県庁に山野之義知事を訪ね、金沢エムザ・金沢スカイホテル等の早期建て替えへの支援を求める要望書を手渡した。県は今年度6月補正予算案に武蔵ヶ辻A地区などの市街地再開発事業を支援するため、総額1億8900万円を盛り込んだ。一方、今後開かれる金沢市都市計画審議会に計画原案(金沢都市計画「第一種市街地再開発事業〈武蔵ヶ辻A地区〉」の決定)を諮り、審議がなされる見通し。
基本構想は再開発計画技術・RIAが担当。