県道路街路課は、2026年度における主要事業を明らかにした。引き続き、国道140号大滝トンネルの整備では本年度、トンネル内装工や法面工、交差点改良工に着手する予定。また、和光富士見バイパス事業や春日部駅付近連続立体交差事業などで進捗を図る。
【西関東連絡道路 国道140号大滝トンネル】
大滝トンネルはケン(関越自動車道花園インターチェンジ)と山梨県(新山梨環状道路)を結ぶ地域高規格道路秩父市荒川白久地内から大滝地内までの延長2・4qのうち、2qでトンネルを整備。幅員は10mで片側歩道となる。全体事業費は約109億円で、計画交通量を1日約5500台としている。
事業着手は18年度。22年5月から本格的にトンネル本体工の掘削工事を開始、その後、24年3月19日にトンネルが貫通し、25年3月にトンネル本体工事が完成している。
25年7月と9月の2回にわたり発生した、国道140号現道の落石に伴い同年7月30日から26年1月27日まで迂回路として大滝トンネルを砂利道で暫定供用している。
本年度は、トンネル部の付属物工事、坑口部の法面工事および現道との交差部の改良工事等を発注する予定。トンネル内装工は6月、法面工を9月、交差点改良工を9月に公告する予定だ。
来年度以降についても引き続き、残る法面工事や現道との交差部の改良工事を進め、早期完成を目指していく。
【国道254号 和光富士見バイパス】
県と東京都をつなぐ路線である和光富士見バイパスは、県の主要施策である「ミッシングリンクの解消による道路網の多重化」に位置付けられている。現道の交通混雑緩和、インターチェンジへのアクセス強化を目的とし、都市環境の改善や地域経済の活性化も期待されている。
同バイパスは、和光市内の東京外かく環状道路から富士見市内の国道463号に至る、延長約6・9qのバイパスで、県内道路網の骨格を形成する幹線道路。幅員を36m〜42mとし、1984年度から事業に着手している。計画交通量は1日あたり3万4000台から5万4000台。全体事業費を約600億円とする。
これまでに、東京外かく環状道路から県道朝霞蕨線までの約2・6q区間に加え、2023年7月に県道さいたま東村山線から国道463号までの約1・4q区間を開通。国道463号との交差点における渋滞長が460m減少するとともに、周辺道路の交通量が約3割減るなど、沿線地域の円滑な交通の確保に寄与している。
26年度は、残る用地の取得に向け、鋭意交渉を進めるとともに、昨年度に続き、志木市内でバイパスを横断する水路の付替えに伴う地盤改良工事を9月頃に公告する予定だ。また、JR武蔵野線との交差部の工事を進めていく計画だ。
来年度以降も引き続き、残る区間の地盤改良工事やJR武蔵野線との交差部の工事を進めていく。
【春日部駅付近連続立体交差事業】
春日部駅付近の鉄道を高架化することにより都市交通の円滑化、地域の活性化、中心市街地の一体化を図る。工事では東武鉄道伊勢崎線の約1・4q区間、東武鉄道野田線の約1・5q区間を高架化、10カ所の踏切を除却する。
2019年12月に事業認可を取得し、20年から用地買収を開始。現在の用地買収率は95%となる。
22年に東口仮駅舎、24年が伊勢崎線上りの仮線路への切り替え、25年10月には伊勢崎線下りの仮線路への切り替えが完了した。
本年度は、残る用地の取得に向け、鋭意交渉を進めるとともに、東武野田線の仮線工事を進める計画だ。
来年度以降も引き続き残る用地の取得を進めるとともに、野田線の仮線路への切り替えの完了を経て、高架橋の建設工事に着手することとなる。
提供:埼玉建設新聞