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滋賀産業新聞
2026/06/03

【滋賀】野洲市 野洲川MIZBEステーションの整備

 野洲市は、災害時の水防拠点として、平常時には憩い・賑わい・交流の場となる野洲川MIZBE(みずべ)ステーションの整備事業について、今年度に設計を進める。来年度に工事を行い、2028年(令和10年)4月の供用開始を目指す。整備事業費は約16億円(税込み)を想定している。
 整備場所は、野洲市市三宅地先(野洲川北流側帯および河川敷)の対象面積9・6f。供用開始と同時期に開校予定の滋賀県立高等専門学校(県立高専)の建設地が隣接する。同ステーションを県立高専と一体的に整備・連携しながら「市民とともにつくる、人と自然の好循環を育む『学び』の拠点」を形成する。野洲川は淀川水系の一級河川であり、管理は国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所。占用許可を今年度中に取得して整備する。
 災害時に必要となる基盤整備は国交省が実施し、市は上面を活用して平常時の利用に必要な整備を行う。市のエリア内整備対象施設は▽水防センター=水防センター▽水辺と森の学びエリア=水辺広場(堤内地、高水敷)▽全天候型アーバンスポーツエリア=アーバンスポーツ広場、大屋根、管理棟▽スポーツ・賑わいグラウンドエリア=グラウンド、照明灯▽緑と土の体験学習エリア=自転車練習場▽環境保全・共生エリア=既存樹林(剪定は可)▽駐車場、管理通路=駐車場(高水敷)―など。
 施設規模は、▽グラウンド=3万1090平方b▽自転車練習場=1万0820平方b▽全天候型アーバンスポーツ広場=4930平方b▽水辺広場(堤内地)=6030平方b▽水辺広場(高水敷)=7460平方b▽駐車場(高水敷)=7450平方b―など。建築概要は▽水防センター=延630平方b(うち屋根下活動スペースを100平方b以上確保)▽管理棟=延20平方b(アーバンスポーツ広場に設置)▽大屋根=延1600平方b(同)―。構造は問わない。平屋を基本とする。
 整備事業を巡っては、設計施工一括で公募型プロポーザル(2月3日公告)による発注を予定していたが、参加表明のあった全ての事業者(3グループ)が辞退したことに伴い4月13日、手続きを中止した。事業者へのヒアリングの結果、各グループの工事費の見積金額と、市の提案上限価格に乖離があったことが主な要因と考えられている。特に、設計施工一括方式では、事業者が設計・施工の双方の責任を負うため、昨今の資材価格や労務費の価格上昇局面ではリスクを見込みやすく、結果として参入しにくい状況となった。
 今後、事業を着実に進めるため、設計と施工を分離する方向になった。今年度は設計のみを公募型プロポーザル方式で先行発注。施工は来年度に入札で発注する方針。分離発注により工事事業者が参入しやすくなり、再度不調になるリスクの軽減を図る。なお、手続きが増えることで、事業期間が当初想定より伸びる可能性があるとしている。
 「野洲川MIZBEステーション設計業務」について、公募型プロポーザル方式により業者選定を行う。参加表明書を6月12日まで受け付ける。業務期間は契約締結日(8月末頃予定)から来年3月末日まで。提案上限価格は9600万円(税込み)。
 同業務に係る支援業務(民間事業者の募集・選定等)は、三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)―ワイキューブ・ラボ(大阪市西区)JV。

提供:滋賀産業新聞