能美市浜小学校・根上中学校の在り方検討委員会の初会合がこのほど開かれた。この中で老朽化が進む両校について改築や長寿命化、統合といった5案が市教育委員会から出された。
事業費については改築の場合、浜小が49億6300万円、根上中が42億200万円と試算。長寿命化ならば浜小が20億円、根上中が18億7500万円を想定した。財源は国の補助金を活用する必要があるとし、文部科学省と防衛省(防音)の併用が適しているとした。
このほかの方向性としては小・中両校を統合した義務教育学校、2校に福岡小学校も含めた義務教育学校の案も提示された。
学校施設長寿命化計画に基づき、優先度が最も高い両校の耐力度調査を昨年度に実施し、改築工事検討に伴う基礎調査を行った。その結果、改築する場合、国庫補助交付の要件を浜小は満たした一方、根上中は満たさなかった。
今年度は今後の施設整備に関する基本計画の策定を進め、詳細な整備方針や整備手法、スケジュールなどを協議していく。当初予算に関連事業費2551万3000円を計上するとともに、2027年度の債務負担行為として限度額1188万7000円を設定している。
浜小学校(中町地内)は、1964(昭和39)年から1977年にかけて校舎や体育館の建設、増築が行われた。校舎(小体育館棟含む)の施設規模はRC造3階建て延べ7060平方メートル。一方、根上中学校(浜町地内)は1967(昭和42)年から1969年にかけて校舎棟を建設。施設規模はRC造3階建て延べ5062平方メートル。
両校ともに大規模改造など定期的な補修が施されているが、海に近いため、塩害による外壁や屋根の腐食のほか、設備も含めて老朽化が進行。雨漏りなども発生しており、抜本的な対策が必要となっている。
昨年度に実施された耐力度調査は浜小学校を山岸建築設計事務所、根上中学校を田淵建築設計事務所が担当した。