富山県測量設計業協会(市森友明会長)が主催の「地図教室」と「測量実習」が3日、富山市立広田小学校で開かれた。後援は国土地理院北陸地方測量部(田中大和部長)。
国土交通省が定める6月3日の「測量の日」の関連行事の一環。同協会と北陸地方測量部では例年、県内の小学校を訪問し、児童に測量と地図作成が果たす役割や重要性に理解を深めてもらう活動を展開している。
この日は6年生50人が参加。冒頭、田村千佳子校長があいさつした後、市森会長が「測量の歴史は、220年前に伊能忠敬が蝦夷地で測量をしたことが始まり。強大な力を持った帝国ロシアから蝦夷地を守るため、地形を測りに行ったもので、その時の道具はオランダ製。220年が経ち、最近では日本製の測量機器もあり、ドローンやGPSによる現代型の測量になっている。本日は、現代の測量技術を体験できる貴重な機会。他の小学校では体験できない、広田小のみの特権。しっかり楽しんで勉強してほしい」と述べた。
さらに、田中部長が「国土地理院は、日本の国土の地図を作ったり、災害・防災の仕事、地図や測量の情報を提供している。ちょうど6月3日の測量の日に、皆さんにお話しができることはとても嬉しい」と語った。
校舎内で開かれた地図教室では、国土地理院北陸地方測量部測量課の部谷悠理香氏が講師を務め、地理院の仕事内容を説明した後、身近な地図記号、地図の読み方のポイントをクイズ形式で紹介した。新しい地図記号である「自然災害伝承碑」も解説した。
体育館に移動し行われた測量実習では、児童が5班に分かれ、(1)水準測量(2)トータルステーションでの距離測定(3)三角定規を使った高さの測定(4)歩測による距離測定(5)GNSSでの身長測定−をそれぞれ体験。その後、ドローンによる空中写真撮影も行われた。
最後に同協会の初田浩也理事が、「学校で習っている角度、長さの勉強は測量に生かされ、社会に役立っている。測量の仕事に触れる機会を作って下さった先生方に感謝したい」と閉会のあいさつを述べた。
なお、ドローンで撮影した記念写真は後日、パネルにして学校側へ贈呈される。この日の測量実習では会員企業から、NiX JAPAN、北陸コンサルタント、新和設計、青山測量設計、栄光測量設計、建技、明和のほか、シーティーエスの担当者が参加し、指導に当たった。