滋賀県病院事業庁は、守山市の県立総合病院において2030年度(令和12年度)の供用開始を予定する小児新棟の整備について、設計業務の受注者を簡易公募型プロポーザルで7月末にも選定。契約後、26・27年度(令和8・9年度)に基本・実施設計を進める。建設工事は28〜30年度(令和10〜12年度)のスケジュールを想定している。工事費(附帯施設、外構等を含む)は約60億円を上限とする。
なお、現こども棟の老朽・狭あい化に伴い関連する、本館9階への小児病棟(入院)の移転時期(27年度〔令和9年度〕中)と、今回の新棟(外来)の供用開始時期(30年度〔令和12年度〕中)との間隔を少しでも短縮するため、新棟の設計業務を27年(令和9年)12月までに完了させ、建設工事の入札手続き等は27年度(令和9年度)中にも前倒して対応したい考えだ。
小児新棟は、滋賀県立総合病院(守山市守山5丁目4番30号)本館南側の駐車場に建設する。施設規模は3階建、延7000平方b程度を想定。内訳は▽共用部(休息・交流スペース〔2階までの吹き抜け〕、廊下等)=2000平方b▽外来=3500平方b▽心理相談・保健指導=200平方b▽検査=200平方b▽放射線=400平方b▽スタッフエリア=300平方b▽その他=400平方b―。屋上庭園を設ける。このほか、渡り廊下(延約100平方b)など。今後、委託する設計業務の中で、さらに精査等を行う。
また併行して別途、小児病棟を移転し手術機能等を集約するための本館9階の改修は、内藤建築事務所(京都市左京区)で実施設計中。今後、26年度(令和8年度)第3四半期に建築・電気・機械3件の工事を簡易型一般競争入札(総合評価方式)で、また第4四半期に監理業務を事後審査型一般競争入札で発注する見通し。27年度(令和9年度)中の内部改修工事・移転(供用開始)を予定。小児専用病棟(72床)とする。
小児新棟の機能は▽小児専門の外来▽障害者歯科▽地域(関係機関等)との連携のための空間▽患者・家族の交流などのための多目的空間―。
整備における基本的な考え方は次の通り。
▽保健医療・福祉・教育を一体的に受けられる環境の向上=療育センター、守山養護学校と同一敷地内での連携を確保するとともに各施設が相互に機能を補完することにより、引き続き連携を発揮できるようにする
▽小児専門医療・小児保健サービスの充実・強化=小児病棟の移転や手術機能等の集約を予定している本館および放射線治療棟と隣接して小児新棟を整備することにより、小児患者に対する医療の充実を図る
▽地域に根ざした子どもから大人まで切れ目のない医療の提供=これまで培ってきた重症心身障害児・者への医療提供だけでなく、対象疾患の拡大や移行期医療などの患者ニーズへの対応、地域の病院や診療所等との連携強化により、小児の難治・慢性疾患に対する専門医療の拠点にふさわしい施設として整備する
提供:滋賀産業新聞