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建通新聞社
2026/06/08

【大阪】府 城北立坑の地下水流入で抑制工法など検討へ

 大阪府は、「寝屋川北部地下河川城北立坑築造工事」で発生した、立坑への地下水の流入原因の特定に向け、6月4日に河川構造物等審議会を開いた。詳細な原因の調査に向けて立坑内の水を排水するため、地下水流入抑制工法の複数パターンを示し、議論した。今後、同審議会で工法の選定などを進める。また地質や設計、施工の観点から実際の工事と相違がなかったかなどについても検証していく。
 城北立坑は、寝屋川北部地下河川鶴見調節地シールド工事(内径9b)の発進立坑として2019年10月に着工した。今回の事象は、工事の最終段階となる止水用(水中)コンクリートの打設後にケーソン内の水を排水する工程で、ケーソン内へ地下水が流入していることが判明。上面から43bまで排水した時点で排水量に見合った水位低下がなく、加えて周辺の地下水位の低下が確認された。現在は排水を停止し、立坑内水位を上昇させることにより、地下水位は回復している。
 周辺の地下水位観測の結果などから、地下水は大阪層群第4砂質土層(Os4層)から流入していると推測。4月には水中ドローンによる撮影と潜水士による立坑内の調査を実施し、ケーソンと水中コンクリートの際で3カ所からの地下水流入を確認した。

■抑制工法は併用も視野に6ケースを検討・比較

 地下水流入要因の調査を実施するに当たり立坑内の水を排水する必要があるため、Os4層から流入する地下水を抑制・遮断する地下水流入抑制工法を選定し、施工する考えだ。
 検討する抑制・遮断方法は、ケーソン底部付近の地下水流入箇所を直接止水する「直接止水」、地下水が流入する土層に止水壁を設置する「止水壁」、地下水排水施設と地下水還元施設を設置し地下水位を抑制する「地下水抑制」の三つ。それぞれで立坑内部と外部からの施工を想定し、計6ケースで工法のメリットとデメリットなどを洗い出し、比較する。
 複数の工法を併用することも視野に、施工の難易度や期間、周辺への影響などの実現性、止水効果の確実性、想定されるリスク対応などの視点で整理し、最適な工法を選定する。
 城北立坑は外径34・8b、掘削深度102・2bのコンクリート構造で、地下河川施設としては国内最大深度となる。工事はケーソンの沈設(自動化オープンケーソン工法)、厚さ12bの水中コンクリート打設が完了しており、立坑内排水後に厚さ6bの底板コンクリートを打設する。
 ※図は建通新聞電子版に掲載中

 提供:建通新聞社