大阪府は、都市計画道路十三高槻線と府道中央環状線の交差部の立体交差化事業に向け、具体的な施工方法の検討などに着手する。6月9日に開かれた府議会本会議の一般質問で、森西正議員(せっつ府民の会)が同箇所の検討状況について質問。都市整備部の美馬一浩部長は「立体交差化による事業の有効性や実現性などの検証から一定の事業効果があることを確認した」とし、「今後、より技術的な検討を進め、実現可能性を見極めていく」と答弁した。
十三高槻線は、大阪の都心部と北摂地域を結ぶ幹線道路。このうち、阪急京都線を跨ぐ吹田市〜摂津市の延長約1・3`の陸橋区間(正雀工区)が2025年6月に完成し、供用した。森西議員は「正雀工区の供用により大阪市へのアクセス性が向上した一方で、同工区の東側にある大阪中央環状線との交差部は直進できず、迂回(うかい)が必要となる」と指摘。これらを踏まえ、「交差部の立体交差化の検討状況と今後の取り組みをどのように考えているか」と質問した。
美馬部長は「十三高槻線と中央環状線の交差部で立体交差化を検討するに当たり、24〜25年度にかけて、現場条件の整理や課題の抽出を行った上で、事業効果や実現性を検証した。近畿自動車道や大阪モノレールなどの既設構造物を考慮した橋梁構造や概算工事費の検討、交通量推移などの結果から、一定の事業効果を確認した」と答弁。類似例での実績を参考値として概算工事費などを算出し、事業効果の有効性などを検証した。
また、美馬部長は「事業を実施するには、交通量が多い幹線道路の上空に橋長100bを超える橋の架設が必要となる。高度な技術を要するなど、施工上の課題が改めて明らかとなった」と具体的な課題を説明した上で、「橋の架設方法について、専門家の意見を踏まえながら立体交差に関する技術的な検討を進め、実現可能性について見極めていく」と今後の方針を示した。
事業効果の検証などを行った概略設計は日本インシーク(大阪市中央区)が担当。
府では今後、事業着手に向けた検討を進めながら、設計などの発注に向けた準備を進める考えだ。
※図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社