静岡県は、「上下工水一体官民連携導入可能性等調査業務委託」の公募型プロポーザルを実施し日本総合研究所(東京都品川区)と契約した。各施設や上下工水事業に対する民間の参入意欲の有無や度合いを調査し、民間がどの程度請け負えるかを検討する。官民連携導入を視野に入れて、民間活力を導入できる可能性のある施設や事業などの組み合わせを3案程度抽出し、今後の検討や調査につなげる。
上水道、下水道、工業用水の各施設の老朽化が進み対策に費用が掛かる一方、人口減などで使用量、取引量の減少で料金収入が減る見通しであること、事業にかかる県職員などの人手が不足しつつある。
県は「将来、経営が立ち行かなく可能性がある」と危惧し、これを防ぐための手段として、民間活力を取り入れて事業を継続できるかを模索するため、調査する。
県によると「水道関連の事業に民間活力を導入する際、施設規模が大きい方が民間から関心を持たれやすい傾向がある」という。このため、上水道、下水道、工業用水をまとめて調査検討対象とした。
対象は、上水道が駿豆水道用水供給事業と遠州広域水道用水供給事業給水区域。下水道が狩野川流域下水道の東部処理区と西部処理区。工業用水が柿田川工業用水道事業とふじさん工業用水道、静清工業用水道、中遠工業用水道、西遠工業用水道、湖西工業用水道。
25年3月26日時点の、上水道の「駿豆」の計画・現有給水能力はともに10万立方b毎日。1975年3月26日に供給開始した。給水区域は熱海市、三島市、函南町。
「遠州」の計画給水量は各29万2100立方b。給水区域は浜松市と磐田市、袋井市、湖西市、森町。このうち寺谷浄水場(現有給水能力7万0900立方b毎日)と於呂浄水場(5万0400立方b)は79年8月21日開始、都田浄水場(11万5500立方b)は89年4月1日開始、新寺谷浄水場(5万5300立方b)は2009年3月26日開始。
工業用水の「柿田川」の計画給水量と現有給水能力、契約水量は10万立方b。1969年1月26日に給水を始めた。
「ふじさん」のうち、旧富士川の計画給水量と現有給水能力は21万4000立方b、契約水量は2万4796立方b。給水区域は富士市。64年4月13日に給水開始した。旧東駿河湾の計画給水量と現有給水能力は79万3100立方b、契約水量は29万4682立方b。給水区域は静岡市、富士市。給水開始は71年12月26日。
「静清」の計画給水量と現有給水能力は9万6000立方b。契約水量は4万6240立方b。給水区域は静岡市。給水開始は41年4月1日。
「中遠」は計画給水量17万5000立方b、現有給水能力6万立方b、契約水量3万1638立方b。給水区域は浜松市と磐田市、袋井市。給水開始は79年7月26日。
「西遠」は計画給水量24万1000立方b、現有給水能力17万2500立方b、契約水量は2万8714立方b。給水区域は浜松市。給水開始は67年10月26日。
「湖西」は計画水量と現有給水能力ともに3万0690立方b。契約水量は1万5723立方b。給水区域は湖西市。給水開始は68年11月26日。
工業用水合計では計画給水量164万9790立方b、現有給水能力146万6290立方b、契約水量54万1793立方b。給水区域は8市2町。
(提供:褐囃ハ新聞社)