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建通新聞社(静岡)
2026/06/12

【静岡】国1長沼立体 高架化3案を提示

 国土交通省中部地方整備局は6月9日、社会資本整備審議会道路分科会中部地方小委員会(委員長・倉内文孝岐阜大学教授)を開き、静岡南北道路長沼立体の第2回計画段階評価を行った。第1回以降に実施した意見聴取の結果を踏まえ、対応方針(原案)として、高架化する箇所が違う3案を提示。各案の比較とともに、意見聴取の手法を委員会に諮った。今後は、これを基に改めて意見聴取を進める。
 静岡南北道路は、新東名高速道路・新静岡インターチェンジ(IC)〜国道150号を結ぶ延長約10`の高規格道路。計画段階評価の対象となった長沼立体は、このうち静岡市中心部の葵区沓谷〜駿河区池田、延長約2`の区間となっている。
 同区間の中央部にある国道1号長沼交差点周辺は、県内ワースト4位の渋滞損失時間が発生するボトルネックとなっており、この渋滞緩和による地域交通の円滑化、速達性向上による産業活性化支援、交通安全の確保、信頼性の高いネットワークの確保を政策目標案に設定。2023年2月の計画段階評価で承認した意見聴取方法に基づき、沿線・周辺住民や利用者にアンケートを実施した。この結果、約9割が渋滞の改善を求めるなど、政策目標案が妥当であることを確認している。
 これに加えて同局は、静岡南北道路の一部としてJRの新幹線・東海道本線などを跨(また)ぐ長沼大橋の老朽化と、静岡鉄道の踏切での交通滞留を課題として認識。この課題を踏まえ、対応方針(原案)として3案=図=を作成した。
 いずれの案でも、架設から60年が経過した長沼大橋を架け替えるものとし、現行の道路構造令に対応するため、南側の池田交差点部分を含めて高架化。国道1号(長沼)交差点と、静岡鉄道踏切部の対策の違いで、次の案をまとめている。
 案@は「国道1号交差点の高架化」。静岡鉄道の踏切部分は6車線に平面拡幅。渋滞は緩和されるものの、踏切部分の交通阻害がある程度残る案となっている。事業費は約900億〜1100億円と試算した。
 案Aは「静岡南北道路の高架化」。長沼大橋から長沼交差点、静岡鉄道の踏切部分までを一体的に高架化。最も渋滞緩和の効果が期待でき、速達性も向上する案とした。事業費は約790億〜970億円と試算している。
 案Bは「長沼交差点の平面拡幅」。長沼交差点の国道1号と、踏切の前後を平面拡幅。事業費は約680億〜830億円と試算した。@とBは、国道1号の用地取得影響範囲が大きくなっている。
 同局は今後、この3案を示した上で、第2回の意見聴取に入る見通しだ。

(提供:褐囃ハ新聞社)