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秋田建設工業新聞社
2026/06/22

【秋田】秋田市、貯留施設は整備しない方針に/広面小やスーパー付近で局所的な雨水対策

 秋田市上下水道局下水道整備課は、令和5年7月の豪雨災害を踏まえ、公共施設用地を活用した雨水貯留施設の整備を検討してきたが、大規模な貯留施設は整備せず、広面小学校グラウンドの脇と、総合スーパー「イオンスタイル広面」駐車場そばの2カ所で排水ポンプの整備など局所的な対策を行う方針を固めた。事業費調整ができれば、今年度中に浸水被害軽減計画策定業務を委託する可能性もある。

 5年7月の豪雨災害を受け、国が実施した浸水シミュレーションの結果、広面の一部に床上浸水被害が残存する結果だった。これを踏まえ市は、秋田大学医学部附属病院周辺に、雨水幹線の排水能力を超える大雨の雨水を一時的に貯留できる雨水貯留施設の新設を検討。基幹災害拠点病院周辺に整備することで、浸水被害が大きかった広面地区の浸水被害解消を図るとしていた。

 県が進めている太平川の河川改修により、外水氾濫は解消されるという前提のもと、内水氾濫を対象に浸水シミュレーションを実施。フラップゲートの設置による河川から雨水管への逆流解消効果や、道路側溝、整備予定の雨水幹線・枝線管路など、より詳細な施設情報を条件として設定した。

 その結果、住家や店舗などの建物、緊急搬送路の大部分に浸水は発生せず、内水氾濫は大幅に軽減される結果となった。ただ、広面小学校グラウンド付近の道路・住家と、大学病院西側交差点のイオンスタイル広面駐車場付近に浸水被害が発生する可能性があるため、被害を軽減するための排水ポンプ整備など、局所的な対策をそれぞれ実施する。

 いずれの箇所も大規模な浸水は想定されていないが、広面小は浸水時の緊急避難所に指定されているほか、イオンスタイル広面駐車場付近は遠方からの緊急輸送車が大学病院に向かう際に利用されており、どちらも社会的な役割が大きいため対策を行う。

 設計や工事に進む前に浸水被害軽減計画を策定するため、事業費調整ができれば今年度中に策定業務を委託する可能性もあるが、国補正での対応や、来年度以降の当初予算で措置する場合もあり、委託時期は現時点で未定としている。

提供:秋田建設工業新聞社