射水市は、港町地区の液状化対策で、実証実験の効果検証を踏まえ、「地下水位低下工法」の採用を決めた。2027年3月の本工事着手を目指す。22日の市議会産業建設常任委員会で報告された。
検証実験は道路等の公共施設と宅地との一体的な液状化対策を目的に25年12月から5月にかけて行われた。地下水位は地表面から1・5メートル(目標値は3・0メートル)まで低下し、実験期間中は、その水位を維持し続けたとし、地下水の塩分濃度が実験開始から上昇傾向にあり、海水の影響を受けたと報告。地盤の沈下量は実験設備周辺で最大2ミリとした。実証実験工事は竹沢建設が担当。
地下水位が目標値に対し高止まりした要因について、流入する地下水の影響を受けたことと、地盤の鉛直方向の透水性が想定より低かったことが推察されるとした上で、再解析を行い集水管の設置深度を地表面から4・5メートル(当初3・5メートル)とすることで、地下水位が目標値まで低下することが確認され、工法の有効性が検証されたと結論付けた。
今後のスケジュールでは、地元住民との合意形成を図った上で、9月から詳細設計、家屋調査に取り組む。本工事は27年3月に着手し、期間は3年程度を見込む。本工事完了後には、モニタリング(1年程度)が行われる。
地下水位低下工法の概要によると、集水管L=約1・2キロ(設置深度4・5メートル)、マンホールポンプ1カ所。概算事業費は18億4000万円を見込む。