愛知県都市・交通局は6月24日、第43回愛知県地方港湾審議会衣浦港部会に、「衣浦港港湾計画の軽易な変更」の案について意見を求め、原案通り承認を得た。碧南地区(碧南市)で、立地する企業の要請に基づき、危険物取扱施設計画を変更する他、ドルフィンを撤去する。以後は、公示をもって計画の正式な変更とし、7月以降に施設を所有する民間事業者が工事に着手する見込みだ。
具体的な変更内容は、@既設岸壁(水深6・5b、延長130b、1バース)を危険物取扱施設計画に追加A係留施設の既設ドルフィン(水深5・5b、1バース)を撤去―の2件。
@の変更理由は、JERA(東京都中央区)が、碧南火力発電所でアンモニア混焼発電の商用運転に向けた準備を進めているため。これに伴い、脱硝用アンモニアを水深6・5b岸壁で取り扱う計画であることから、同岸壁を新たに危険物取扱施設計画に位置付ける。なお、燃焼用アンモニアについては、既定計画の中で、水深12bのドルフィンで扱うことが定められている。
Aの理由は、出光興産(東京都千代田区)が、2025年度をもって液化石油ガスの取り扱いを終了したため。既設のドルフィンは、今後使用する見込みがないことから、撤去が決定した。
港湾管理者である県は、今回の計画変更では、新たな負荷発生源がないため、大気質や生態系、漁業などへの影響は軽微であると判断。なお、事業者に対しては、工法や工期などを十分に検討し、適切な監視下で、環境影響を最小限に抑えるよう配慮しながら、慎重に実施していくことを要請するとした。
提供:建通新聞社